ギリシャと国際債権団との「チキンレース」

2015年5月18日 12:59

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記事提供元:フィスコ


*12:59JST ギリシャと国際債権団との「チキンレース」
ギリシャ政府の債務残高は3127億ユーロで、2014年の国内総生産2417.2億ユーロの175%まで膨らんでいる。

そして、第1次と第2次の金融支援にも関わらず、ギリシャは2四半期連続してマイナス成長となるリセッション(景気後退)に陥っている。


ギリシャ政府は、第2次金融支援(2400億ユーロ)の残金72億ユーロの融資実行を要請しているが、国際債権団は、リセッションに陥っているギリシャに対して、緊縮財政などの構造改革のコミットメントを要請している。


先週末15日、ツィプラス・ギリシャ首相は、ギリシャ政府と債権団はこれまでに財政目標や付加価値税の税率では合意しているものの、労働問題や年金改革の分野では一致していない、と述べ、こうした問題でギリシャ政府が譲歩する考えはないと強調した。


ツィプラス・ギリシャ首相は、21-22日のリガ会議でギリシャ債務問題を提起し、月内での臨時ユーロ圏財務相会合の開催を要請している。《MY》

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