NTTドコモら、新潟市でクラウド型水田管理システム導入実証プロジェクト

2015年5月14日 16:38

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プロジェクト全体図(NTTドコモの発表資料より)

プロジェクト全体図(NTTドコモの発表資料より)[写真拡大]

  • 実際の導入イメージ(NTTドコモの発表資料より)

 新潟市、NTTドコモ、ベジタリアおよびウォーターセルは14日、稲作農業において、生産性向上と高付加価値化を推進することを目的とした「革新的稲作営農管理システム実証プロジェクト」に関して、協定を締結したと発表した。

 このプロジェクトでは、日本最大の水田耕作地面積を持ち、国家戦略特区(革新的農業実践特区)である新潟市の大規模農業の改革に取り組む稲作農業生産者に、水田センサおよび同センサと連動したクラウド型水田管理システムを導入する。これにより、日々の圃場管理の効率化のほか、省力化、コスト削減、収穫量増加、品質向上等に役立つ情報を農業従事者がスマートフォンなどで確認できるようになる。

 新潟市および3社はこの実証プロジェクトを通じて、農業従事者の減少および高齢化への対応や、これまで各農家一人ひとりの経験や勘によるところが多かった経営に対し、ICTを軸とした効率的な農業経営の実現を目指す。期間は5月14日~2016年3月31日まで。

 また、農業従事者の稼働と水質管理の効率化により、生産性の向上や収穫量の拡大にどれだけ寄与することができるかの検証を行う。将来的には、このノウハウを日本全国に普及させていくことを視野に入れるという。

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