ネパール大地震でアマチュア無線が被災地との連絡手段として活躍

2015年5月5日 15:53

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 大きな被害を出したネパール大地震では、停電やインターネットの接続障害が発生する中、アマチュア無線が通信手段として活躍したそうだ(ITworldの記事本家/.)。

カトマンズの多くの地域では電力供給が再開されているが、停電中にもアマチュア無線家は自動車のバッテリーなどから電源を確保し、空中線電力を低減させるQRP運用により通信を行ったという。ネパールとインドのアマチュア無線家は交代でトルコ、オーストラリア、ニュージーランドなど、他国のアマチュア無線家との通信維持に努めている。問い合わせ内容のほとんどが安否の確認とのことだ。

 カトマンズでは99名がアマチュア無線免許を持っているが、遠距離の通信が可能な短波帯の無線機を使っている人は8名ほどしかいないという。インドでは50名以上のアマチュア無線家が救援活動の手助けをしたそうだ。なお、ネパールのインターネット網は大きな被害を受けてはいないものの、カトマンズではラストマイルの接続が失われたことで利用が困難な状態になっているようだ。

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