NEC、顔認証と画像認識を組み合わせた写真分類サービス スマホアプリ向け

2015年4月1日 15:21

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NECが開発した写真分類サービスでミートソースパスタを認識し、スマホ画面に表示した様子(NECの発表資料より)

NECが開発した写真分類サービスでミートソースパスタを認識し、スマホ画面に表示した様子(NECの発表資料より)[写真拡大]

 NECは1日、顔認証・画像認識技術を組み合わせて、人・料理・風景などの写真を分類するクラウドサービスを9月から提供開始すると発表した。

 このサービスは、スマートフォン・タブレット端末向け写真管理アプリの付加価値機能として活用するもの。世界一の精度を持つNECの顔検出・顔照合エンジン「NeoFace」と、画像認識サービス「GAZIRU」を組み合わせて提供する。

 利用者が撮影した写真の特徴をもとに、被写体に応じて人物・料理・風景・その他などのカテゴリーに分類する機能を有している。人物については、「NeoFace」が写真から人物を検出し、その顔画像を事前に登録した顔の特徴量データベースと照合することで個人ごとに分類する。

 また、人物以外の写真については、サーバ内に用意した様々な画像から学習した分類用データベースをもとに、「GAZIRU」が料理・風景・その他などのカテゴリーに分類する。さらに料理については、パスタ・カレー・ラーメン・ステーキなどの分類に加えて、それぞれの料理をさらに細かく種類で分類することができるという。将来的には、料理の画像から、その料理が提供されるレストランまで判定するなど、機能強化を計画している。

 価格は月額600万円(税抜)から。NECは、フォトサービスやSNS事業者などに販売し、2017年度までに300万ユーザの利用を目指す。

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