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名大、発達障がいグレーゾーンの児童向け“被ケア”ロボットを開発へ
名古屋大学の吉川大弘准教授らによる研究グループは、発達障がいグレーゾーンと呼ばれる児童の教育を支援する被ケアロボット研究開発実験を開始した。[写真拡大]
名古屋大学の吉川大弘准教授らによる研究グループは、自閉症スペクトラムの中でも、特に発達障がいグレーゾーンと呼ばれる児童の心を育て教育支援をする、被ケアロボット研究開発実験を開始した。
発達障がいとはっきり診断できない子供は、福祉サービス、療育、通級などのサポートを受けることができず、家庭や学校で、褒められることなく、叱られ注意され続け、自己肯定感を高める機会がないままに、自己を否定しながら成長する傾向にある。
今回の研究では、これまで注目されてこなかった発達障がいグレーゾーンの子供達に焦点を当てて、彼らの成長を支援するロボットを開発することになっている。開発されるロボットの特徴は、子供によって教育や世話をされる被ケアロボットで、ロボットの知識レベルを子供達よりも低い立場に設定し、子供達による教示・指示・世話によってロボットが少しずつ教養を身につけていくものになっている。
開発されたロボットは、岐阜創発研究会の塾「ひかりキッズ」の教育現場に提供され、発達障がいグレーゾーン児童に大して、ロボットが与える教育支援効果・心理効果を検証する予定となっている。そして、本研究成果によって、障がいを新しい才能・将来への資産として社会で生かし、社会全体に貢献できる仕組みが提供できるようになると期待されている。
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