gumi、積水ハウス、味の素など/本日の注目個別銘柄

2015年3月6日 16:36

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記事提供元:フィスコ


<8270> ユニーGHD 737 +71大幅高。各紙で同社とファミリーマート<8028>との経営統合報道が伝わっている。同社はサークルKサンクスを傘下に持ち、統合によってコンビニエンスストアの店舗数はセブンアイ<3382>と肩を並べることになるようだ。とりわけ、総合スーパー事業の不振が続く同社にとっては、経営統合による収益性の向上が期待されるとの見方になっており、一方のファミリーマートは売りが先行する状況でもある。

<4506> 大日本住友製薬 1522 +169買い優勢。バイオベンチャーであるサンバイオ<4592>のIPOが前日に発表されている。サンバイオは再生細胞医薬品SB623などの開発を進めているが、同社はSB623の米国販売を行うことになっており、関連銘柄として位置づけられているもよう。野村では、脳梗塞治療薬SB623の業績貢献を織り込むとして、目標株価を1600円から2200円にまで引き上げているようだ。

<1928> 積水ハウス 1723 +69買い優勢。前日に決算を発表、営業利益は1466億円で前期比11%増益、従来計画の1450億円を上回り、市場予想も上振れる着地となった。また、今期は1530億円で同4%増益の見通し。市場予想の1487億円レベルを上回っている。前期の年間配当金は50円で前期比7円の増配、今期も54円配当と増配の計画。さらに、発行済み株式数の1.86%を上限とする自社株買いの実施も発表している。

<3903> gumi 2081 -500ストップ安。前日に発表した業績予想の下方修正がネガティブサプライズにつながっている。4月期通期営業損益は従来予想の13.3億円の黒字から一転、4億円の赤字に下方修正、前4月期比でも赤字幅は拡大の格好に。「ブレイブ フロンティア」の海外言語版、パブリッシングサービスの立ち上がり遅延、一部海外向け新規タイトルなどの売上下振れが背景。上場後初の決算発表前の下方修正にはネガティブなインパクトが強い状況か。

<3046> JIN 3885 +550買い優勢。前日に月次動向を発表、既存店売上高は前年同月比7.0%減となった。17ヶ月連続でのマイナス成長だが、11ヶ月ぶりの減収率は1ケタ台にとどまっており、底打ちの兆しも見え始める状況となっている。ドイツ証券では投資判断「バイ」を継続、14.8期を底に営業利益は再び成長軌道に戻るとの見方を継続して、目標株価は3500円から3700円に引き上げている。

<2802> 味の素 2548 +173.5強い動き。AGFの買収を評価する動きが強まっているもようだ。シティでは投資評価「1」継続で、目標株価を2600円から2700円に引き上げている。今回の買収はポジティブであると指摘、AGFは安定成長企業であるうえに不採算事業の合理化も進行、今回の買収金額には国内外のシナジー効果も入っていないと捉えているようだ。これ程ビジィビリティが明確な買収は少ないと評価へ。

<7733> オリンパス 4415 +240反発。前日は、FDAの認可を得ずに内視鏡の新モデルを販売と伝わり、軟調な動きとなっていたものの、会社側では、過去にFDA認可を得た製品と同等の製品を販売する場合は、それを文書化することによって、新たな認可を得ずに販売することが出来るとのリリースを発表。前日の下げは過剰反応だったとの見方から買い戻しなどが優勢になっているようだ。

<6796> クラリオン 393 +21賑わう。一部証券紙が注目銘柄に取り上げており、個人投資家の関心を高めさせているものとみられる。来3月期の営業利益は12年ぶりに100億円台の乗せる可能性などとされており、来期業績変化率への期待感などが高まる格好にも。なお、今期の市場予想は67億円程度であるほか、来期のコンセンサスは95億円レベルであるようだ。

<8905> イオンモール 2233 +70しっかり。みずほ証券では投資判断を新規に「買い」、目標株価を2900円としている。過去一年間アンダーパフォームしてきた要因は、前期の決算発表を契機に好転すると予想しているようだ。業績の下ぶれリスク解消、REITへの物件売却による含み益の増加、月次の小売売上底打ち、開発計画の予定通りの進捗などが具現化するとみている。《FA》

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