カヤック<3904>豊富な話題が個人投資家の関心を集める

2015年3月5日 11:01

印刷

記事提供元:フィスコ


*11:02JST カヤック<3904>豊富な話題が個人投資家の関心を集める
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』2月19日放送において、カヤック<3904>を取り上げている。主な内容は以下の通り。

■会社概要
「つくる人を増やす」を経営理念として、デジタルコンテンツ事業を展開する。昨年12月に東証マザーズへ新規上場したが、「面白法人」を標榜し、毎月サイコロを振って給料を決める「サイコロ給」などユニークな取り組みを行うベンチャー企業として注目を集めた。上場時の初値は公募価格の約3.2倍となる1803円まで上昇した。

■事業内容
主力サービスは「クライアントワーク」「ソーシャルゲーム」「Lobi」の3つに大別されている。

(1)クライアントワーク
企業向けにインターネット上で提供される広告コンテンツの制作を行っている。広告コンテンツの中でも、角川書店配給のアトラクションホラー映画「貞子3DS」とスマートフォンアプリを連動させた「スマ4D」のようにセカンドスクリーン等の最先端の技術を用いた高付加価値なコンテンツの制作が必要となるWEBキャンペーンの制作を主力のフィールドとしている。また、WEB領域にとどまらず、渋谷PARCO前でヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」を使った放課後デートが体験できる「明治エッセルスーパーカップ」20周年記念イベント等のリアルイベントと連動した広告キャンペーンの開発・運営等の新しい試みも実施している。このような新しい取り組みに常に挑戦することで、最先端の技術・ノウハウが蓄積され、結果として高品質・高付加価値なサービスの提供へとつながっている。

(2)ソーシャルゲーム
主にスマートフォン向けにネイティブアプリとして、ソーシャルゲームを提供している。アプリの展開先は、主にGoogle Inc.の運営するGoogle PlayやApple Inc.が運営するApp Storeなどのプラットフォームとなっている。ソーシャルゲームは、ユーザーが他のユーザーと協力してゲームを進めるゲーム設計に特徴があるため、シリーズ累計500万ダウンロードを超える「ぼくらの甲子園!」に代表されるようにゲームを通じてユーザー同士のコミュニケーションを促し、ユーザーが強い仲間意識を感じられることを意識したサービスを提供している。また、「面白法人」らしく新しいコンセプトをもったオリジナリティのあるタイトルを提供することでユーザーに新しい体験を提供する。

(3)Lobi
スマートフォンゲームに特化したゲームコミュニティ「Lobi」の開発・運営を行っている。ユーザー間で気軽にコミュニケーションがとれるチャット機能をはじめ、ランキング機能、プレイ動画の録画機能等、スマートフォンゲームと相性の良い機能を開発・提供することで、ユーザーにとってより面白く、また、「Lobi」と連携したタイトルの継続率・ARPU等の指標を向上させるとともに口コミによる拡散効果を持たせ、ソーシャルアプリケーションプロバイダーにとってより導入しやすいサービスにすることで、相乗的にユーザー数の拡大を図っていく。2月10日時点において、iOS向けトップセールスランキング上位20タイトルのうち3タイトルに、Android向けトップセールスランキング上位20タイトルのうち4タイトルに、「Lobi」が導入されている。

■注目点は
「ぼくらの甲子園!」シリーズ4作目となる「ぼくらの甲子園!ポケット」が200万ダウンロードを突破する好調ぶりで、ソーシャルゲームへの期待感が高まっている。また、株主向け施策としてより積極的に同社に関わってもらう企画を3月の株主総会で発表すると決算説明会資料において表明しており、ユニークな取り組みなど豊富な話題が個人投資家の関心を集めている。

■業績動向をお願いします。
2014年12月期の業績は、売上高が前期比3.3%増の28.96億円、営業利益が同9.7%減の1.98億円で着地した。売上高は過去最高を更新しており、「ぼくらの甲子園!ポケット」が好調なソーシャルゲームやLobiが伸長した。

2015年12月期計画については、売上高が前期比27.9%増の37.05億円、営業利益が同86.6%増の3.70億円と大幅な増収増益の見通し。上期は弱含むものの、下期以降強含みとなることを見込んでいる。引き続きソーシャルゲームとLobiの成長加速が業績拡大をけん引する。

■株価動向
上場後の調整で1月22日に一時1270円の安値を付けたが、その後出来高を伴って強い上昇トレンドとなっている。連日の上場来高値更新で短期的な過熱感が意識される可能性もあるが、資金回転が利いており需給状況は悪くないと言える。値動きの大きさも個人投資家の関心を集めやすいだろう。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送《TM》

関連記事