1月の貿易赤字、57.9%減 歯止め傾向がみられる

2015年2月24日 10:45

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記事提供元:エコノミックニュース

 財務省が19日、1月の貿易統計速報報(通関ベース)を発表。それによれば、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆1775億円の赤字であったことがわかった。これで4ヶ月連続で前年を下回った。輸出額については前年同月比17.0%アップの6兆1447億円であり、海外需要の回復の影響を受けこれで5ヶ月連続での増加となった。そして輸入額は原油安の影響により前年同月比9.0%ダウンの7兆3222億円であった。

 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆1775億円の赤字であり、これで4ヶ月連続で前年を下回り、貿易収支の赤字自体は31ヶ月連続だが、しかし原油価格の急落で輸入額が減少したこともあって、赤字額については前年同月の2兆7950億円と比べて57.9%ダウンと縮小した。

 財務省によれば、1月の赤字減少額は2011年以降で最も大きく、東日本大震災が発生して以来、燃料輸入の拡大と輸出の低迷により赤字が続いていたが、原油安や輸出増により貿易赤字拡大に歯止め傾向がみられ始めている。

 輸出額は前年同月比17.0%アップの6兆1447億円であり、13年11月の前年同月比18.4%アップ以来の大幅な伸びをみせた。品目別に見てみると、自動車が前年同月比12.7%アップ、半導体等電子部品が前年同月比24.1%アップ、船舶が前年同月比44.8%アップという結果であった。このうち自動車についてはアメリカ向けが高い伸びをみせたが、しかし昨年の寒波の影響があることを考慮すると、前年比の伸び率は少し高めに出ているとのこと。

 そして地域別に見てみると、アメリカ向けが前年同月比16.5%アップと5ヶ月連続でプラス。中国向けも前年同月比20.8%アップと1月としては1979年の統計開始以来、最も高い伸び率であった。さらに5ヶ月連続でのプラスという結果であった。

 輸入額は前年同月比9.0%ダウンの7兆3222億円で、2ヶ月ぶりにマイナス。原油価格の下落により、サウジアラビアなどからの原粗油が前年同月比40.5%ダウン、石油製品が前年同月比32.0%ダウン、液化石油ガスが前年同月比40.0%ダウンとそれぞれ前年を下回った。(編集担当:滝川幸平)

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