前場に注目すべき3つのポイント~自動運転関連などにテーマ物色が向かうか

2015年2月9日 08:29

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記事提供元:フィスコ


*08:29JST 前場に注目すべき3つのポイント~自動運転関連などにテーマ物色が向かうか

9日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米雇用統計を好感、レンジ突破を意識したスタンスに
■外資系証券の注文動向:差し引き860万株の買い越し
■前場の注目材料:米アップルが自動運転の技術開発に入ったと伝わる、自動運転関連に関心

■米雇用統計を好感、レンジ突破を意識したスタンスに

6日の米雇用統計の結果を受けた欧米市場の動向を踏まえてからのスタートになる。1月の雇用者数は25万7000人増加し、市場予想の22万8000人増を上回る伸びを示した。市場では下振れを警戒していたこともあり、ポジティブ視されよう。

一方で、6日の米国市場ではスタンダード・アンド・プアーズがギリシャ国債を1段階格下げしたことが重石となっており、今週も外部要因に振らされやすい状況か。ただし、主力処は概ね通過したが、基本的には決算発表を見極めながらの個別対応が続きそうである。

今週は10日にソフトバンク<9984>が4-12月期決算を発表する。サプライズは期待しづらいものの、足元で調整が続いていることもあり、アク抜けにつながるかが注目される。また、ミクシィ<2121>が6日に決算とあわせて通期計画の上方修正を発表している。同日のPTS(市場外取引)では4490円と東証終値比125円安と冴えない状況。足元で弱い値動きが続いていたこともあり、売り一巡後のアク抜けの動きともなれば、個人主体の売買をより活発化させそうだ。

為替市場では米雇用統計を受けて1ドル119円台と円安に振れて推移しており、買い安心感につながりそうである。今週は祝日を挟むため商いは膨らみづらい状況だが、祝日明けには、政府は新年度・平成27年度予算案を12日に閣議決定し、国会に提出する方針であり、政策期待なども高まりやすい。日経平均は17400-17850円辺りでのもち合いが続いている。ギャップ・アップ後はこう着になりそうだが、レンジ上限の突破を意識したスタンスへの意識が高まりそうである。

■外資系証券の注文動向:差し引き860万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1160万株、買い2020万株、差し引き860万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

2月2日(月):250万株の売り越し
2月3日(火):50万株の買い越し
2月4日(水):50万株の売り越し
2月5日(木):600万株の買い越し
2月6日(金):40万株の売り越し

■前場の注目材料

・米1月非農業部門雇用者数は前月比+25.7万人で市場予想の+22.8万人を上振れ
・米アップルが自動運転の技術開発に入ったと伝わる、自動運転関連に関心
・北朝鮮が8日、日本海に向けて5発のミサイルを発射、防衛関連にも注目

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 12月国際収支(予想:+3558億円、11月:+4330億円)
10:30 森本日銀審議委員が講演予定(千葉市)

<海外>

09:15 スティーブンス豪準備銀行総裁講演《KO》

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