冷え性改善効果で需要を伸ばす、二大食品とは?

2015年1月31日 18:57

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記事提供元:エコノミックニュース

 病気は大きく2つに分類できる。生命の危機に直結するものと、そうでないものだ。癌や心臓病、血液や血管の疾患が前者で、冷え性や肩こり、自律神経失調症などが後者にあたる。しかし、生命の危機に直結しないとはいえ、その症状が深刻化すると他の病気を併発し、場合によっては身体機能の維持が難しくなったり、生命の危機に及ぶことも多い。病気と名のつくものであるかぎり、放置するべきではない。

 後者の中でもとくに問題となっている一つが「冷え性」だ。一般的に女性に多い病という認識が強いが、最近の調査では男性の約1割も冷え症状に悩みがあることがわかっている。だが、それにもかかわらず、未だに冷え性の診断基準はあいまいで、治療方法も充分に確立されているとは言いがたい。一般の人の中には、冷え性と低体温症を混同している人も多いようだ。言うまでもなく、冷え性と低体温症は違う疾患だ。測定した体温が36℃未満であれば低体温症と診断されるが、冷え性の場合は体温が何度以下なら冷え性というような明確な基準はない。専門的な検査でもしないと数値に現しにくい上、普通の人が寒さを感じないくらいの温度でも、全身や手足、下半身など体の一部や全身が冷えてつらい症状を訴えるため、患者本人以外に冷えの程度を判別することが難しいのも特徴の一つだろう。残念ながら、冷え症を対象とした学術報告も極めて少ないのが現状だ。

 冷え性の改善には、とにかく内と外から身体を温めることだ。そのために多くの冷え性対策グッズや入浴法などが考案されて市場規模も拡大している。食品で身体を温める方法も、期待される効果はもとより、手軽さや健康維持などの面からも人気が高い。

 冷え性改善の食品としては、生姜がよく知られている。乾燥生姜や加熱した生姜には、血流を高め、体の芯から温める働きのあるショウガオールという成分が豊富に含まれており持続性もあることから、冷え性対策の食品としてはあまりにも有名な生姜。しかし、生で食べると高い解熱効果があるために、逆に体を冷やしてしまうので、冷え性目的で食する時には注意が必要だ。

 また、ここ数年の間で生姜に変わって冷え性効果の認知と需要が増えているのが、ローヤルゼリーだ。ローヤルゼリーは、ミツバチが花粉や蜂蜜から作りだした乳白色のクリーム上の物質で、女王蜂だけが食べ続けることができる特別食だ。40種類以上もの豊富な栄養成分を含み、数々の健康効果で知られるスーパー食品だが、若年女性の冷え症に対する改善効果が株式会社山田養蜂場の助成研究によって、すでに明らかにされている。

 株式会社山田養蜂場では、ローヤルゼリーやプロポリスなど、ミツバチ産品の健康効果をはじめ、ミツバチ研究ならびに予防医学的研究に対して「山田養蜂場みつばち研究助成基金」という助成事業を行っているが、2008年度に採択された愛媛大学大学院・山田典子氏の研究グループによって行われたプラセボ対照二重盲検試験により、ローヤルゼリーが若年女性の冷え症に有効であることが確認され、研究論文も学術誌に掲載されている(日本栄養・食糧学会誌, 63 (6), 271-278, 2010)。

 面白いことに、生姜とローヤルゼリーには冷え性改善効果以外にも共通していることがある。それは、どちらもシミやシワを改善する美肌効果が期待されることだ。冷え性と美しさを同時に手に入れられるのなら、女性にとっては嬉しい限りだ。人気の秘密は、そのあたりにもあるのかもしれない。(編集担当:藤原伊織)

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