戦後70年談話、キーワード変えれば米欧にも誤ったメッセージに 維新・江田代表

2015年1月30日 11:27

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記事提供元:エコノミックニュース

 維新の党の江田憲司代表は29日の記者会見で、安倍総理が出すとしている戦後70年の談話について「出すのであれば、前向きな未来志向の文言にしていくべきだ」と語った。

 その前提として「村山談話や小泉談話でのキーワードというか、文言というか、言い回しというか、そうした部分を多少でも変えると、また違うメッセージというか、誤ったメッセージを近隣諸国、アジア諸国だけでなく、アメリカにもヨーロッパにも発信することになりかねない」と語り、総理には慎重さを求めた。

 江田代表は「文案が出てきてから、われわれとしてはしっかり検討して党としての見解をまとめたいと思う。だから今は見守りたい」とした。

 ただ、江田代表は「50年の村山談話の際に首相官邸にいた立場からも、談話の影響は近隣、アジア諸国に留まらないということだ」と釘を刺した。

 安倍総理は村山談話、小泉談話を全体として引き継ぐとしているが、侵略や植民地支配などキーワードについては文言の使用に態度を示していない。歴史認識などでのこれまでの国会答弁などからは「侵略」との言葉はあえて避けているとみられ、今から高い関心をよんでいる。(編集担当:森高龍二)

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