ルネサス、会社分割や合併など設計・開発機能を再編

2015年1月29日 09:56

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 ルネサスエレクトロニクスは28日、同社グループ内における設計・開発機能の再編に伴い、同社と連結子会社の会社分割と連結子会社間の合併を行うことを決議したと発表した。

 ルネサスは同社の設計・開発部門および設計・開発・応用技術の国内グループ会社3社、株式会社ルネサスソリューションズ(RSO)、ルネサスシステムデザイン株式会社(RSD)、ルネサスエンジニアリングサービス株式会社(REG)の機能を再定義し、それに伴い組織変更を2014年8月1日付で実施した。今回、組織変更に係わる資産、負債、人員、契約などを包括的に移管するグループ再編を2015年4月1日付けで実施する。

 再編では、4月1日付けで同社のデバイス・ソリューション開発機能を会社分割の方法によりRSOへ移管する。分割契約締結日は2015年1月28日、分割の予定日(効力発生日)は2015年4月1日の予定である。ルネサスを分割会社とし、RSOを承継会社とする簡易吸収分割である。RSOは同事業を遂行するために必要と判断される資産、負債および契約上の地位並びにこれらに付随する権利義務を同社から承継する。分割する部門の事業内容は半導体製品に係るデバイス設計及び開発事業である。

 また、同日付けでルネサスの半導体製品に係る開発及び技術支援機能を会社分割の方法によりREGへ移管する。ルネサスを分割会社とし、REGを承継会社とする簡易吸収分割である。事業内容は設計支援業務、品質保証業務、評価解析業務、情報システムの開発・運用業務、その他支援業務、各種半導体に関する研究、開発、設計、製造、販売およびサービスである。

 さらに、同日付けでRSOの半導体製品に係るキット、プラットフォーム、分野ソリューション及び拡販インフラの各開発並びにウェブコンテンツ作成、研修及び教育機能を会社分割の方法によりルネサスへ移管する。RSOを分割会社とし、ルネサスを承継会社とする簡易吸収分割である。事業内容は、各種半導体に関する研究、開発、設計、製造、販売およびサービスである。

 加えて同日付けで、RSOを存続会社とし、RSDを消滅会社とした吸収合併を行う。なお、合併とともに同日付でRSOは、ルネサスシステムデザイン株式会社に商号変更する予定である。RSOを存続会社とし、RSDを消滅会社とする吸収合併である。RSO、RSDは、ルネサスの100%子会社であるため、合併比率の取り決めはない。また、新株式の発行、新株式の割当ておよび合併交付金の支払はない。合併後の事業内容は、半導体素子、集積回路等の電子部品およびその応用製品の開発・設計・製造・販売その他の処分、電気機器、電子機器、通信機器およびその部品ならびにそれらの応用製品に関するソフトウエアおよびその開発環境の開発・設計・製造・販売その他の処分、前各号の業務に関する保守およびコンサルティング業務、前各号に付帯または関連する一切の業務、である。

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