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三菱電機、低コストで廃水をリサイクルできる技術を開発
気液界面放電水処理技術を適用した工業廃水再利用システム概念図(三菱電機のの発表資料より)[写真拡大]
三菱電機は27日、難分解性物質を高効率に分解する工業廃水や下水の処理・再利用に適用できる新たな水処理技術を開発したと発表した。
新技術は、傾斜面に電極を配し、湿潤酸素ガス中を流下する被処理水の気液界面にパルスコロナ放電を誘起してOHラジカルを発生する。そして、OHラジカルの強い酸化力で、塩素やオゾンでは分解が難しい界面活性剤やジオキサンなどの難分解性物質を二酸化炭素や水などへ分解する。
また、OHラジカルを高効率に生成し、既存のオゾンと紫外線(UV)照射を組み合わせた促進酸化処理に比べて2倍の分解効率を達成している。湿潤酸素ガス中での安定放電技術により、酸素の再利用が可能となり、酸素使用量を削減する。さらに、反応器のモジュール化により装置構成を簡素化し、促進酸化処理に比べて装置コストを低減する。
この開発は、国立大学法人山形大学理工学研究科南谷研究室の技術協力の基に進めている。今後、三菱電機は工業廃水再利用装置として2018年度の事業化を目指す方針だ。
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