関連記事
ドラギ・パーティーの始まり
記事提供元:フィスコ
*14:08JST ドラギ・パーティーの始まり
ドラギ欧州中銀総裁は、国債購入プログラムに続くバズーカ砲第2弾としての量的緩和第1弾を打ち出した。
イエレンFRB議長は、パーティーが盛り上がっている最中にパンチボウルを片付けたが、黒田日銀総裁が日本酒を提供した後、ドラギ欧州中銀総裁がワインを提供したことで、過剰流動性という金融パーティーは続いていく。
量的緩和第1弾は、2015年3月から2016年9月まで19ヶ月間、月額600億ユーロの資産購入を行うことで、総額1兆1400億ユーロとなる。
ドラギ欧州中銀総裁は、バランスシート(現在2.2兆ユーロ)を1兆ユーロ拡大し、3兆ユーロにすると表明しているが、資産購入は、インフレ目標2%に到達するまで続けると示唆していることで、実質的には無制限のオープンエンド型といえる。
米国連邦準備理事会は、2008年9月のリーマン・ショック後に量的緩和を開始し、2014年10月まで6年間続けたが、バランスシートは、9800億ドルから4.5兆ドルまで約4.5倍となった。しかしながら、インフレ率は、依然として+1.4%程度で低迷しており、インフレ目標+2.0%に到達していない。
欧州中央銀行の高官は、量的緩和第1弾の効果は、2015年が+0.4%、2016年は+0.3%と示唆しており、直近のインフレ率-0.2%を発射台にした場合、2016年のインフレ率は+0.5%程度に留まることになり、第2弾、第3弾が期待されている。《MY》
スポンサードリンク
スポンサードリンク
- NYの視点:米1-3月期GDPで引き続き堅調なペースでの成長確認か 4/25 07:38
- メキシコペソ円今週の予想(4月22日) サンワード貿易の陳氏(山崎みほ) 4/24 17:23
- NYの視点:米4月PMI冴えず、弱い雇用が要因、利下げ観測が再燃 4/24 07:41
- NYの視点:米3月シカゴ連銀全米活動指数も景気改善を証明、今週はGDPに注目 4/23 07:39
- 日銀金融政策の方向性についてはデータ次第か 4/22 15:36