レオパレス、小野薬品、DMG森精機など/本日の注目個別銘柄

2015年1月22日 16:40

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記事提供元:フィスコ


<4452> 花王 5111 +97買い優勢。バークレイズでは投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も4600円から6300円に引き上げている。15.12期の営業利益は中期経営計画を上回る1513億円、前期比15.5%増を予想。国内トイレタリー市場の拡大継続、カネボウの回復、インドネシアでのベビー用紙おむつの本格的な立ち上がりなどが好業績の背景と。また、JPモルガン(JPM)でも目標株価を引き上げてフォーカス・リストに採用としている。

<8113> ユニチャーム 3099.5 +21.5続伸。9ヶ月の変則決算となる14.12期営業利益は590億円程度になったもようとの観測報道が伝わっている。従来予想566億円、市場予想580億円レベルなどを上回る格好に。国内で高価格の紙おむつの販売が好調だったほか、海外でも販売が拡大したもよう。また、クレディ・スイス(CS)では投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に格上げ、15年は原料安効果が大きいとの指摘。

<4661> OLC 30610 -1710さえない。UBSでは投資判断を「ニュートラル」から「セル」に格下げ、弱材料視される格好になっているようだ。ハイペースの株価上昇の結果、株価の割高感は増してきており、今後5 年での入園者の増加は 10%強にとどまるとみられることから、そろそろ利益確定のタイミングと指摘している。また、インバウンド関連銘柄との位置づけも高いが、一昨日には2014年の外国人来日数なども発表されており、出尽くし感も強まる状況へ。

<6740> JDI 394 +21上げ目立つ。車載用ディスプレーのモジュール組立工程を増強、16年度の車載事業売上高を13年度比で約1.5倍の規模にする計画と伝わっている。また、モルガン・スタンレー(MS)では、向こう30日間TOPIX対比で上昇すると予想。市場が懸念するような想定以上の価格引下げは行っていないとみているようだ。

<6141> DMG森精機 1508 +139買い優勢。資本・業務提携先であり、持分法適用会社であるDMG MORI SEIKI AGに対する公開買付を実施すると発表している。50%超の買付を目指しており、買付予定資金は556百万ユーロとしているようだ。買付予定会社の13.12期営業利益は約200億円の水準であり、収益規模の拡大を評価する動きが先行。本日は工作機械各社の強い動きが目立っていることも追い風に。

<8848> レオパレス 795 +34続伸で高値更新。企業の国内生産回帰でメリットを請ける銘柄として物色されているようだ。本日は日産の国内増産報道が伝わっているなど、製造業の国内生産回帰の動きが一段と活発化する状況となっている。先に、みずほ証券では、円安などを背景に製造業の一部で国内回帰の動きがあることなどは、同社のテナント需要につながると見込まれるとしていた。

<4528> 小野薬品 12040 -600さえない。東海東京では投資判断を「2」から「3」に格下げしており、利食い売りのきっかけにつながっているようだ。抗がん剤「オプジーボ点滴静注」の評価向上で株価は上昇してきたが、成長期待は織り込んで、今後の上値余地は限定的と判断しているようだ。今期業績は市場コンセンサスを下回ると見ているほか、来期の回復テンポも緩やかとみているもよう。

<7448> ジーンズメイト 242 -10売り優勢。前日に1月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比5.2%減と3ヶ月ぶりのマイナスに転じている。12月は同11.0%増と高い伸びであったことから、失望感も強まる格好と見られる。年末年始は前年並みの水準で推移したもようだが、後半以降は防寒商品群の動きが鈍化したようだ。

<7240> NOK 3240 -55買い先行後は伸び悩み。前日に業績予想の上方修正を発表している。通期営業利益は従来予想の525億円から649億円、前期比99%増益にまで上方修正、570億円レベルの市場予想も大きく上回る格好となっている。FPCを中心とした電子機器部品事業の好調などがけん引役と見られている。非常にポジティブとの評価があった一方、来期の業績鈍化懸念は拭えないとの見方もあり、次第に出尽くし感が優勢となっていく形に。

<6103> オークマ 947 +4買い先行。同社のほか、DMG森精機<6141>や牧野フライス<6135>など、本日は大手工作機械各社の強い動きが目立っている。日工会が発表した2015年の受注目標額は1兆5500億円、14年実績の1兆5094億円を上回ると見ているようだ。2ケタ減の予想もあったなど、市場予想は前年割れであったとみられ、想定以上の底堅い需要動向をポジティブ視する動きになっているもよう。《FA》

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