豊作の願いが込められた2015年 商号に「羊」を含む企業は全国で226社

2014年12月26日 11:19

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 2015年は未(ひつじ)年だ。一説によると干支の中で羊という文字には豊作への願いが込められているという。羊年である2015年の景気は豊作となるだろうか。そんな願いもあってか、商号に「羊(未)」を含む(漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字)企業の調査が行われた。

 東京商工リサーチは「羊」を商号に使用している企業の全国調査を実施し、24日、その結果を発表した。それによると、「羊」を商号に使用している企業全国で226社あるという。漢字の「羊」が144社と、全体の63.7%を占めている。

 このうち、漢字の「羊」を使用している企業は144社(構成比63.7%)と最も多く、次いでひらがなの「ひつじ」が72社(同31.8%)、カタカナの「ヒツジ」が8社(同3.5%)だった。また、ローマ字の「HITSUJIと干支の「未(ひつじ)」を商号に使用している企業は各1社(同0.4%)だった。「HITSUJI」はなかったという。

 商号に「羊・ひつじ・ヒツジ・HITSUJI・未」を使用している226社のうち、「未」年に設立された企業は16社(構成比7.0%)あった。内訳は、2003年が5社と最多で、以下1991年と1967年が各3社、1979年が2社、1955年が1社だったという。また、未年に設立された企業で、業歴が長かったのは、毛布・毛織物・寝具類販売の株式会社千葉三羊(1967年設立、千葉県)だった。

 産業別では、サービス業他が102社(構成比45.1%)と最多。以下、小売業46社(同20.3%)、製造業34社(同15.0%)、情報通信業12社(同5.3%)と続いた。

 業種別では、織物・衣服・身の回り品小売業が28社(同12.3%)、次いで社会保険・社会福祉・介護事業25社(同11.0%)、医療業21社(同9.2%)、食料品製造業19社(同8.4%)の順。食料品製造業19社のうち、18社が羊羹製造業だった。

 同社によると、この調査でみるかぎり、「羊」を商号に使用している企業の設立年と干支との関連性は薄いという。しかし、衣服の原料となる羊毛をイメージさせる織物・衣服・身の回り品小売業で「羊」を使用している企業が多かった。また、企業の本社所在地の地名が商号に使用されやすいこともわかったとしている。(編集担当:慶尾六郎)

■関連記事
ケーキ業界は中小業者の健闘が目立ち8割の業者が黒字に
「価格転嫁できない」が8割 円安によるマイナス影響に苦しむ中小企業
ほとんどの企業が「円安」の影響あり
上場企業2316社の平均年間給与は平均604万4000円に
10月の全国企業倒産800件 10月度としては24年ぶりの低水準に

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事