着脱ミスによる二次感染を防ぐ防護服

2014年12月18日 17:12

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 防護服はエボラ出血熱などの感染症から人体を守ってくれるが、正しく着脱しなければ二次感染を招きかねない。最近では防護服を着た上でエボラ出血熱の治療にあたった看護師への二次感染が起きたことが記憶に新しいだろう。防護服の着脱には専門的な知識および訓練が必要であり、汚染した部分を触らずに脱ぐには練習が必要だ。そこでジョンズホプキンス大学が、着脱ミスによる二次感染を防ぐため新たな防護服を開発したそうだ(Gizmodo)。

 従来の防護服は複数のパーツから成るため着脱が難しいが、ジョンズホプキンス大学が開発した防護服はよりシンプルな構造でワンステップに近い手順で脱げるようになっている。特徴的なのがその脱ぎ方であり、腕を前に出し前のめりになり、袖に備え付けられたゴムバンドを剥がし足で踏み、そのまま立位になることで防護服が体から「剥け落ちる」仕組みとなっている(動画)。

 この防護服はまだ開発段階の初期にあるが、米政府によるエボラ出血熱の治療などにあたる医療従事者の安全や快適さを向上させる技術を援助するためのプログラムである「Fighting Ebola: a Grand Challenge for Development」の支援を受けることが決まっているとのことだ。

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