大幸薬品 Research Memo(5):二酸化塩素にはエボラウイルスへの有効性や蚊の忌避効果も

2014年12月18日 08:51

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記事提供元:フィスコ


*08:52JST 大幸薬品 Research Memo(5):二酸化塩素にはエボラウイルスへの有効性や蚊の忌避効果も

■感染管理事業の現状と今後

大幸薬品<4574>は二酸化塩素による空間除菌製品のリーディングカンパニーとして更なる市場拡大を目指し、各種実証実験を重ね、新製品の開発を進めている。

(1)二酸化塩素ガスの新たな用途

アフリカでエボラ出血熱の犠牲者が拡大している。西アフリカ3ヶ国の感染者数は11月25日までに16,000人に達し、うち約7,000人が死亡した。また、アメリカでも感染者が確認されるなど、国際的なヒト・モノの移動が活発な現代では爆発的な感染拡大も懸念されている。

エボラウイルスはエンベロープ(膜で包まれた構造)を有する1本鎖RNAウイルスで、その構造上インフルエンザウイルスと同一のカテゴリーに位置付けられる。エボラウイルスに対する実験は出来ないものの、同構造のインフルエンザウイルスなどに対しては、二酸化塩素ガス溶存液の有効性を確認できる同社実験結果がある。このため、エボラウイルスに対しても有効性があると推測され、日本国内でエボラ出血熱への懸念が広まるようなことがあれば、二酸化塩素ガスへの注目は飛躍的に高まることが期待される。

(執筆:株式会社フィスコ)《FA》

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