白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変える「痩せ薬」が実現される日は近い?

2014年12月17日 14:08

印刷

記事提供元:スラド

danceman 曰く、 ハーバード大学の研究チームが、脂肪幹細胞に対して、「悪い」白色脂肪細胞の代わりに「良い」褐色脂肪細胞を作るよう促す化学物質を特定することに成功した。体重コントロールを助ける薬の開発に役立てることが期待できるとのこと(gizmagSlashdot)。

 エネルギーを脂質として蓄積する白色脂肪細胞は肥満や心臓疾患、糖尿病を引き起こす原因といわれている。一方、褐色脂肪細胞は中性脂肪のレベルを下げ、インスリンに対する抵抗性を持ち、体重の少ない体型と相関性があるといわれている。

 これまで、バイアグラなど白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変える物質が既に見つかっているものの、それらの効果は一時的でしかない。だが今回の方法では安定した効果が確認されており、今後、長期的な健康改善に役立てられる可能性があるという。だが、今回見つかった化学物質が炎症反応を起こしてしまうことから、今後は、より広範な化学物質のデータベースから、免疫システムを刺激しない他の候補を探すことになるという。

 スラッシュドットのコメントを読む | 医療

 関連ストーリー:
飽和脂肪酸の摂取量を増やしても血中濃度は上昇しないとの実験結果 2014年11月24日
炭水化物抜きダイエットは健康に良いという研究結果 2014年09月04日
「タンパク質の風味」がする加工食品、肥満の原因として指摘される 2014年04月30日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事