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LIXIL、太陽熱光ハイブリッドパネルの実証実験で住宅消費エネルギーの8割を削減
LIXILは、GF技研と共同で、太陽熱光ハイブリッドパネルシステムの実証実験を実施し、住宅消費エネルギーの80%削減が可能であることを実証した。[写真拡大]
総合住生活企業のLIXILは16日、株式会社GF技研(本社・静岡県富士市)と共同で、太陽熱光ハイブリッドパネルシステムの実証実験を今年2月から実施し、これまでに住宅消費エネルギーの80%削減が可能であることを実証した。太陽熱光ハイブリッドシステムは、太陽熱利用設備と太陽光発電設備とが一体になった複合設備で、エネルギー変換効率が高いとされている。
住宅の省エネルギー化は、近年、急速に進んでおり、ゼロエネルギー住宅の研究が企業や研究機関で進められている。ゼロエネルギー住宅は、住宅の断熱化などによって省エネを徹底的に進めると同時に、太陽光発電や採光、通風などの自然エネルギー利用によって、年間に住宅で消費するエネルギーを実質的にゼロにするシステムである。
LIXILは、ゼロエネルギーの住宅実現に向け、住宅の屋根を有効に利用する太陽エネルギーの高度利用を推進している。その一環として、太陽エネルギーを、熱と電気の2つのエネルギーに同時に変換できる太陽熱光ハイブリッドパネルシステムの研究に取り組んできた。
研究では、千葉県野田市のLIXIL研究所敷地内でフィールド実験を行ってきたが、その成果を踏まえ、今回、実際の住宅でのデータ取得を目的に既築の実居住宅での実証実験を始めた。
実証実験では、東京大学生産技術研究所の岩船由美子准教授とともに、環境省の「エネルギー起源CO2排出削減技術評価・検証事業」の対象案件として、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を用いた測定も行っている。今後、太陽熱光ハイブリッドパネルシステムと、暖房、キッチン、浴室などの設備をHEMSを介して連携する実証実験を進めていくことにしている。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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