【特報】中国を足場に世界市場を目指せ!(1)

2014年12月12日 07:55

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記事提供元:さくらフィナンシャルニュース

【12月12日、さくらフィナンシャルニュース=東京】

■海外に活路を見いだす


 12月上旬、東京・麹町のビルの4階で「広州公易会」出展の説明会が開かれた。参加したのは、日本のメーカー、代理店や商社などで、海外輸出を担当する部署の人たちだ。

 会議室では、主催したFOREVER株式会社(東京千代田区)の田中英一代表が熱弁を奮っていた。

 「日本市場が縮小していく中で、日本企業は海外に活路を見いださなくてはならない。しかし、その多くが上手くいっていないのが現状です。特に中国はネガティブな情報が多く難しいと考えられがちです。

 ですが、市場として考えた時、非常に魅力的な場所であることは間違いありません。われわれの会社がリスクを低減させますので、御社の海外進出のお手伝いをさせていただけないでしょうか」

 そもそも、広州公易会とは、何なのか----。名称すら知らない人がほとんどだろう。

 年に2回、春(4月末〜5月)と秋(10月末〜11月)に広州で開催される中国最大級の国際展示会だ。中国政府・対外貿易経済合作部が主催している。

 広州交易会の歴史は古く、第一回目は1957年に開催された。その後、57年間、途切れることなく続いている。当初は中国企業だけに出展が絞られていたが、人件費や国民所得の上昇を背景に、2007年に初めて、海外企業にも窓口が開放されたのだ。

■海外進出には絶好のチャンス


 今年10月の第116回交易会では、世界210カ国・地域から約19万人のバイヤーが参加した。中国のみならず海外進出を考える企業には「絶好のチャンス」となる輸出入見本市だ。中国国内の参加者は3割強にすぎず、アジア各国や米国、欧州などから多数のバイヤーが一堂に広州の琶洲展示会に集結する。

 実際、今年出展した外国企業数は551社(951ブース)にのぼる。これらの会社の出展の条件は、中国国外で設立されていて、3年以上経っていることが先ず挙がってくる。

 次に、商品を生産するメーカーか、そのメーカーに直接代理権・販売権を付与されている必要がある。商品も中国国外で生産されたものでなくてはならない。

 展示会の面積は、118万?と、東京ビッグサイトの約15倍だが、この期間は人で溢れかえっている状態だ。

 この場で、中国の輸出総額の10%を占める商談が成立するという。

 とはいえ、興味はあっても、どこにアクセスしていいかわからないという企業が大半だろう。

■日中両面でのサポート体制


 今回、広州交易会の日本正規代理店に唯一選ばれたFOREVERは、もともと日本企業が海外に進出する際、海外のバイヤーとの契約交渉などを主な事業としていた。

 「Made in Japanの商品は、品質や信頼性の面からいっても注目度が高い」

 と、田中代表は言う。

 来春からは日中企業のビジネスマッチングサイトも事業の主軸に据えていくつもりだ。

 FOREVERの強みは、葉錦明共同代表が、中国福建省で福州福愛華信息科技有限公司という会社の代表を務めていることだ。2社が兄弟会社となることで、日中両面でのサポートが可能となっている。

 なおかつ、今最も懸念される「訴訟リスク」も低減される。

 実は、葉代表自体が、広州交易会に参加したことで、成功した「起業家」でもあるので交渉のノウハウは熟知しているのだ。

 次回は、葉代表の横顔に迫る。(企画・制作さくらフィナンシャルニュース)【了】

問い合わせ先:
FOREVER株式会社
 http://www.forever-japan.com/
 春の出展希望者は1月15日まで申し込み可能。

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