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【木村隆のマーケット&銘柄観察】アルプス電気は中期計画を1年繰り上げ達成、成長力に評価高い
アルプス電気 <6770> はレーティングの格上げ、レーティング最上位継続、目標価格引き上げが相次ぎアナリストの評価が高まっている。今2015年3月期の増額修正を契機に見直し機運が高まっているほか、自動車及びスマートフォン市場が堅調に推移するとともに、今後ウェラブル機器や省エネ、ヘルスケアなど新市場の展開力も評価されている。
同社は素材から作り上げるよりも、組み立てや、センサー搭載などで付加価値を生む電子部品を得意とする。円安に加え、車載向け、ボイスコイルモーター(VCM)、OIS(手振れ補正)などの拡大が貢献。VCMは主にカメラの自動焦点機構に用いられる部品で、スマートフォンのカメラ向けに需要が伸長している。
北米だけでなく、中華圏での引き合いの強さを背景に、スマートフォン・タブレット端末向けの拡大が続くことや、世界的な自動車生産の増加を背景に自動車向けのビジネスも拡大が続く。足元の拡大ピッチは従来想定を上回っていることや、3Q以降の新製品採用も順調に進む見込みである。このため今3月期の営業利益は会社側の増額修正の数字、410億円を上回る450億円(前期285億円)に増額の見通しが強くなってきた。
市場では増額買いの動きが強くなってきている。中期計画では最終年度の2016年3月期に410億円の確保を見込んでおり、目標数字は1年繰り上げ達成の可能性が強くなっている。
グローバルベースで安定成長が続く自動車向けが業績に占める比率が高いことや、成長著しいスマートフォン・タブレット端末向け部品が拡大、2016年3月期、2017年3月期とも増益基調が続く見通しにある。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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