21日の米国市場ダイジェスト:ダウは91ドル高、予想外の中国利下げなどで連日の最高値更新

2014年11月22日 07:02

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記事提供元:フィスコ


*07:03JST 21日の米国市場ダイジェスト:ダウは91ドル高、予想外の中国利下げなどで連日の最高値更新

■NY株式:ダウは91ドル高、予想外の中国利下げなどで連日の最高値更新

NYダウ       ナスダック
終値 :17810.06  終値 :4712.97
前日比:+91.06   前日比:+11.10
始値 :17721.02  始値 :4751.01
高値 :17894.83  高値 :4751.60
安値 :17721.02  安値 :4700.73

21日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は91.06ドル高の17810.06、ナスダックは11.10ポイント高の4712.97で取引を終了した。予想外の中国の利下げや、欧州中銀による追加緩和の開始を受けて買いが先行したものの、冴えない小売企業の決算が散見されたことから、その後は上げ幅を縮小する展開となった。ダウ平均株価とS&P500指数は連日の過去最高値更新。セクター別では、素材やエネルギーが上昇する一方、メディアが下落した。

アパレルのギャップ(GPS)は決算が予想を下回り下落。ビデオゲーム小売のゲームストップ(GME)は会社予想を下回る決算を発表して急落となった。一方で、レンタカーのハーツ・グローバル(HTZ)は最高経営責任者(CEO)に元ユナイテッド航空出身のターグ氏を迎える人事を発表して上昇。オークションのサザビーズ(BID)はアクティビスト投資ファンドからの圧力を受け、ビル・ルプレヒトCEOが退任する意向を表明したことで堅調推移となった。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル・円は117円75銭、米国債利回り低下によるドル売りが勝る

ドル・円は117円99銭から117円39銭まで下落し、117円75銭で引けた。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の量的緩和示唆や、中国人民銀行の利下げを受けて、株高による円売りにも118円近辺で上げ渋り、米国債利回りの低下によるドル売りが勝る展開になった。

ユーロ・ドルは、1.2434ドルから1.2375ドルまで下落。ドラギECB総裁の「これまでの措置の結果次第で、必要に応じて資産買い入れ内容を再調整へ」との発言を受けたユーロ売りが続いた。ユーロ・円も146円57銭から145円71銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.5693ドルから1.5640ドルまで下落。ドル・スイスフランは、0.9664フランから0.9709フランまで上昇した。

■NY原油:続伸で76.51ドル、中国の需要拡大期待から買い先行

NY原油は続伸(NYMEX原油1月限終値:76.51 ↑0.66)。この日から取引の中心となった1月限は、77.15ドルまで上昇後、75.62ドルまで下落したが、その後76ドル台まで戻す展開になった。中国人民銀行が利下げの実施を決定したことを受けて、中国の景気持ち直しによる原油の需要拡大期待から買いが先行した。

また、27日に開催される石油輸出国機構(OPEC)の総会で減産が合意される、との観測も買いにつながった。いったん利益確定とみられる売りが広がり、前日終値(75.85ドル)を一時的に下回ったが、その後再び買いが優勢になった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  17.12ドル +0.12ドル(+0.71%)
モルガン・スタンレー(MS) 35.53ドル +0.14ドル(+0.40%)
ゴールドマン・サックス(GS)189.59ドル -0.16ドル(-0.08%)
インテル(INTC)    35.60ドル -0.35ドル(-0.97%)
アップル(AAPL)      116.35ドル +0.04ドル(+0.03%)
グーグル(GOOG)      537.27ドル +2.44ドル(+0.46%)
フェイスブック(FB) 73.71ドル +0.11ドル(+0.15%)
キャタピラー(CAT)     106.45ドル +4.36ドル(+4.27%)
アルコア(AA)       17.45ドル +0.33ドル(+1.93%)
ウォルマート(WMT)     84.65ドル +0.07ドル(+0.08%)《KO》

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