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9月の鉱工業生産指数は2.7%上昇、基調は「一進一退」
鉱工業生産・出荷・在庫・在庫率指数の推移を示す図(経済産業省の発表資料より)[写真拡大]
経済産業省が29日発表した9月の鉱工業生産指数(2010年=100、速報値)は、前月比2.7%上昇の97.8となった。出荷指数は同4.3%上昇し97.9、在庫指数は同0.8%低下の111.7となった。生産指数の上昇は、2ヵ月ぶり。予測調査では、10月は前月比0.1%の低下、11月は同1.0%の上昇となっている。そのため、同省は、「生産の基調は一進一退」と判断している。
生産の基調判断は、前月の「弱含みで推移」からやや上方修正された形であるが、これは、消費税増税の反動減が和らいできたためと見られる。予測調査からは、生産が強含みに転ずるかどうかは、なお予断を許さない。
生産指数の動きを業種別に見ると、上昇したのは、全15業種中13業種である。上昇した主な業種は、輸送機械(前月比4.7%増)、電子部品・デバイス工業(同5.8%増)、電気機械(同5.4%増)、情報通信機械(同12.4%増)などである。このうち輸送機械では、乗用車、普通トラック、自動車エンジンなどが増加した。電気機械工業では、太陽電池モジュールが伸びた。情報通信では携帯電話、ノート型パソコンなどの伸びが目立った。
半面低下したのは、医薬品を除く化学工業及びその他の業種であり、化学工業では、ポリエチレン、化粧水などが、金属工業では、飲料用アルミニウム缶などがそれぞれ低下した。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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