概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は続落、大統領選・決選投票に関する支持率調査を受け売りが勝る展開に

2014年10月23日 10:33

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記事提供元:フィスコ


*10:33JST 概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は続落、大統領選・決選投票に関する支持率調査を受け売りが勝る展開に
【ブラジル】ボベスパ指数 52411.03 -0.04%

22日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比21.40ポイント安(-0.04%)の52411.03で取引を終えた。53229.42まで上昇した後、52064.40まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは24、値下がりは40、変わらず6であった。

序盤では、政権交代の可能性にかける買いが先行したといわれる。しかし、この日発表された新たなDatafolhaのブラジル大統領選・決選投票に関する支持率調査で、ルセフ大統領が47%(前回46%)、ネベス候補が43%(同43%)となったことから(許容誤差2%)、結局売りが勝る展開になった。

【ロシア】MICEX指数 1374.19 -0.66%

22日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は前日比9.16ポイント安(-0.66%)の1374.19で取引を終了した。1392.41から一時1371.45まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは10、値下がりは40であった。

21日(火)に行われたウクライナ、ロシア、欧州連合(EU)によるガス供給停止問題に関する協議は、最終的な合意に至らず、来週改めて協議することとなり、市場に失望感が広がった。また、24日(金)に予定される格付け会社S&Pによるロシアの格付け見直し発表に向けて、引き下げの可能性への警戒感も相場の下押し圧力になったもよう。

【インド】SENSEX指数 26787.23 +0.80%

22日のインドSENSEX指数は続伸。1カ月ぶりの高値となった。モディ首相が経済成長のてこ入れに動くとの期待で自動車株などが買われた。インド最大の2輪車メーカー、ヒーロー・モトコープ、発電設備メーカーのバーラト重電機の買いが目立った。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比211.58ポイント高(+0.80%)の26787.23、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同68.15ポイント高(+0.86%)の7995.90で引けた。

【中国本土】上海総合指数 2326.55 -0.56%

22日の上海総合指数は値下がり。前日比13.10ポイント(0.56%)安の2326.55ポイントと続落した。引けにかけて値を消す展開。指数は約1カ月ぶりの安値水準に低迷していたため、値ごろ感に着目した買いが入ったものの、上値は重く、徐々に売りが増えた。市場で期待が大きかった金融緩和策に関し、「人民銀行(中央銀行)は利下げを見送る可能性が高い」と報じられたことなどが重しになっている。また、新規株式公開(IPO)増加に伴う需給悪化の懸念もくすぶったままだ。《FA》

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