22日の米国市場ダイジェスト：ダウは153ドル安、利食い売りやカナダの発砲事件を嫌気

*07:25JST 22日の米国市場ダイジェスト：ダウは153ドル安、利食い売りやカナダの発砲事件を嫌気

■NY株式：ダウは153ドル安、利食い売りやカナダの発砲事件を嫌気

NYダウ　　　　　　　ナスダック
終値　：16461.32　　終値　：4382.85
前日比：-153.49　　 前日比：-36.63
始値　：16615.26　　始値　：4429.16
高値　：16653.89　　高値　：4435.86
安値　：16459.85　　安値　：4381.28

22日の米国株式相場は下落。ダウ平均は153.49ドル安の16461.32、ナスダックは36.63ポイント安の4382.85で取引を終了した。主要企業の7-9月期決算が好感される一方で、21日の急反発を受けた利益確定の売りも散見され、朝方から揉み合う展開となった。カナダの国会近くでの発砲事件が報じられると下落に転じ、引けにかけても下げ幅を拡大する展開となった。セクター別では、公益事業や家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方、エネルギーや運輸が下落した。

ポータルサイトのヤフー(YHOO)は予想を上回る決算を発表すると共に、保有アジア資産の効果的な価値実現手段について税務専門家と熟考していることを明らかにして上昇。掃除ロボットなどのアイロボット(IRBT)や半導体のブロードコム(BRCM)も好決算を発表して堅調推移となった。一方で、原油価格の下落を受けて石油大手のエクソン・モービル(XOM)やエネルギー・サービスのハリバートン(HAL)などが軟調推移となった。

マーケット終了後に通信大手のAT&T(T)が発表した決算は売上高及び一株利益ともアナリスト予想を下回り、通年の業績見通しも引き下げたことで、時間外取引で下落して推移している。

（Horiko Capital Management LLC）

■NY為替：ドル・円は107円15銭、米9月CPIの予想上振れでドル買い優勢

ドル・円は106円90銭から107円38銭へ上昇し107円15銭で引けた。予想を上振れた米国の9月消費者物価指数（CPI）を受けた債券利回り上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、カナダの首都、オタワの国会内、国立戦争記念碑付近で発生した銃乱射事件を受けて、「イスラム国」絡みのテロの懸念などが強まり利回りが上げ渋りドル買いが後退したほか、リスク回避の円買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.2705ドルから1.2637ドルへ下落し1.2645ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)によるストレステスト(健全性審査)で12行程度が不合格との報道を嫌気したユーロ売りや追加緩和観測を受けたユーロ売りが継続した。ユーロ・円は、テロへの警戒から135円95銭から135円45銭へ下落。ポンド・ドルは、1.6031ドルから1.6079ドルへ上昇した。ドル・スイスは、0.9494フランから0.9542フランへ上昇した。

■NY原油：反落で80.52ドル、米在庫の大幅増や株安で売り先行

NY原油は反落（NYMEX原油12月限終値：80.52　↓1.97）。この日から取引の中心となった12月限は、83.15ドルから一時80.42ドルまで下落した。22日発表の米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)で、国内全体の原油在庫が予想を大きく上回る増加となったことから、売りが急速に強まった。

EIA週報では、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫も増加した。さらに、その後は、カナダ国会付近で起こった複数犯による発砲事件をきっかけに、米株が下落に転じて、株安が進んだ状況も、原油相場の一段安につながった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比（騰落率）

バンクオブアメリカ（BAC）　 16.40ドル　-0.20ドル（-1.20％）
モルガン・スタンレー（MS）　33.43ドル　-0.63ドル（-1.85％）
ゴールドマン・サックス（GS）176.83ドル　-3.35ドル（-1.86％）
インテル（INTC）　 　　32.27ドル　-0.34ドル（-1.04％）
アップル（AAPL）　　　　　　102.99ドル　+0.52ドル（+0.51％）
グーグル（GOOG）　　　　　　532.71ドル　+6.17ドル（+1.17％）
フェイスブック（FB） 78.37ドル -0.32ドル（-0.41％）
キャタピラー（CAT）　　　　 94.57ドル　-1.32ドル（-1.38％）
アルコア（AA）　　　　　　　16.12ドル　-0.23ドル（-1.41％）
ウォルマート（WMT）　　　　 76.03ドル　+0.01ドル（+0.01％）《KO》