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【木村隆のマーケット&銘柄観察】オーエスジーは来期も大幅増益を見込む、株価も見直しへ
オーエスジー <6136> は9月29日の戻り高値2094円から急降下局面にある。ただ、これは全般の波乱局面に遭遇してのもので、同社の好業績という実態には何の変化もない。今期、来期の増益基調は揺るぎなく、全般の出直りに際しては最先駆する可能性が強い。絶好の押し目買い好機と言えそう。
同社は金属加工に用いられるねじ切り工具(タップ)などの切削工具を柱に、エンドミル(金属を削って形をつくる工具)、ドリル、転造工具(丸棒の外周部にねじ山を転写する工具)などを製造・販売する総合工具メーカー。創業製品であるタップは世界トップシェアを占める(約30%、同社推定)。製品の6割超を自動車および航空機産業向けが占める。
その自動車や航空機需要が世界的に拡大している。同社は自動車産業向けが従来から強いが、近年航空機産業向けも強化している。航空機産業向けの比率は7%だったが、足元で同比率は10%程度まで上昇している模様。市場規模が大きい航空機産業向けの売上規模は今後も拡大基調を辿り、安定した自動車産業向けの拡大とともに業績の牽引役になるとみる。
今11月期は営業利益165億円(前期比29増)に上方修正されたが、アナリスト筋は170億円への上方修正を予測、来期については195億円へ続伸するものと見ている。
同社は現在中期計画を推進中だが、最先端技術を大手ユーザー向け製品に活用するほか、顧客にとって最適な加工方法を提案、主力製品のボリュームゾーンでシェアアップを図ることなどにより、2017年3月期までに営業利益170億円を目指す。これは来期にも達成可能な水準で、中期経営計画の練り直しを迫られそう。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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