現代自動車、9月の販売台数は前年比6.7%増の38万9,748台

2014年10月2日 20:17

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現代自動車の9月の販売台数は、前年同月比で6.7%増の38万9,748台だった。写真は、同社がパリモーターショーで公開した新型「i20」

現代自動車の9月の販売台数は、前年同月比で6.7%増の38万9,748台だった。写真は、同社がパリモーターショーで公開した新型「i20」[写真拡大]

 韓国の自動車大手、現代自動車の9月の販売台数は、韓国内4万7,789台、海外34万1,959台と前年同月比で6.7%増加し、計38万9,748台(※CKD:現地組立車を除く)だった。

 国内、海外別で見ると、国内販売が3.3%、海外販売が7.2% とそれぞれ増加した。

 同社の関係者は、「労働組合組のストと秋夕(チュソク:旧暦の中秋節)連休による供給不足の影響で、内需と輸出は不振だったが、昨年のストによるベース効果、新車の販売好調、海外工場の販売増加により、昨年より売上高が増加した」と明らかにした。

 こうした影響により、現代は国内販売台数が8月・9月と2カ月連続で5万台を下回ったが、海外工場における生産台数は8.4%増加し、海外全体の販売台数は前年同月比で7.2%増加した。

 同社は今年も厳しい市場環境になると予想し、その分、新車と主力車種を中心に内需拡大に尽力し、海外市場の開拓も継続的に行う方針だ。

■国内販売

 同社の9月の国内市場販売台数は、前年比3.3% 増の4万7,789台となった。しかし、4万8,143台だった8月に続き、2カ月連続で5万台を下回った。

 9月の販売は秋夕と労働組合のストによる影響で、生産・供給ともに蹉跌を味わい、大部分の車種の売上高が減少した。しかし、昨年発生したストによるベース効果、ジェネシスなどの新車の販売好調、全州工場での週2交代制導入による大型商用車の販売増加などで挽回し、売上高が小幅に増加した。

 車種別に見ると、乗用車では、アバンテ8,738台、ソナタ8,287台、グレンジャー6,210台、ジェネシス2,053台、アクセント1,797台、エクウス539台と、前年比5.0%増の計2万8,501台を販売した。

 特にジェネシスの販売台数は、昨年全体の販売台数である1万2,147台の2倍を越える2万7,596台となり、国内販売の増加を牽引した。

 SUVの販売台数は、サンタフェ4,987台、ツーソンix 2,738台、マックスクルーズ501台、ベラクルーズ408台で、前年比3.1%減の計8,634台となった。

 商用車の販売台数は、グランドスタレックスとポーターなどの小型商用車が前年比4.8%減の8,140台、中大型バスとトラックなどの大型商用車が前年比52.4%増の2,514台となった。

 また、売上高は前月比で乗用車が2.9%増、大型商用車が19.1%増、SUVが6.7%、小型商用車が10.4%減と、全体で0.7%減少した。

 同社の関係者は、「供給の正常化に努めるとともに、主力モデルを中心とした販促活動を強化し、販売を増やしていく」と述べた。

■海外販売

 同社の9月の海外市場販売台数は、国内生産輸出車7万930台、海外生産の販売27万1,029台と、前年同期比7.2%増の計34万1,959台となった。

 国内生産輸出車の販売台数はストと秋夕連休による供給減少はあったものの、昨年のストによるベース効果で前年同期比2.7%増となった。

 海外生産の販売台数は主要車種の販売好調と新型i20などの新車投入により、前年比8.4%増となり、海外市場での販売増加を牽引した。

 同社の関係者は、「先進市場および新興市場の成長鈍化、為替変動による不確実性の増大など今後も厳しい市場環境が続くとみられる。質の向上を通じて内実をさらに押し固め、未来競争力の確保に尽力しながら困難を乗り越えていく」と明らかにした。(翻訳:中川)

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