米国株式相場 下落、中国経済の減速懸念を嫌気

2014年9月23日 05:47

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記事提供元:フィスコ


*05:50JST 米国株式相場 下落、中国経済の減速懸念を嫌気

米国株式相場は下落。ダウ平均は107.06ドル安の17172.68、ナスダックは52.10ポイント安の4527.69で取引を終了した。オーストラリアのケアンズで開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議で、中国財務相の発言を受けて同国経済減速への警戒感が強まったことを嫌気して売りが先行。またアリババ・グループの新規上場のイベントが通過し、ハイテクや小型株を中心に売りが広がる展開となった。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方でメディアや耐久消費財・アパレルが下落した。

中国電子商取引大手のアリババ・グループ(BABA)は新規上場による買いが一巡し、反落。同社株を保有するポータルサイトのヤフー(YHOO)も続落となった。自動車用品小売のオートゾーン(AZO)は決算で売上高が予想を下回ったことで軟調推移となった。携帯端末メーカーのアップル(AAPL)は新型iPhoneの発売後3日間で、1000万台以上を販売したことを明らかにして小幅上昇。銀行大手のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は投資情報誌「バロンズ」に強気のコメントが掲載されたことで堅調推移となった。

メッセージアプリのLINEが年内の上場を見送ったとの報道も、ネット関連株や中小型株の売り材料となった。《KG》

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