概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は反落、大統領選に関する次の世論調査を控え見極めムード

2014年9月18日 09:48

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記事提供元:フィスコ


*09:50JST 概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は反落、大統領選に関する次の世論調査を控え見極めムード

【ブラジル】ボベスパ指数 59108.19 -0.01%
17日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比6.47ポイント安(-0.01%)の59108.19で取引を終えた。寄り後まもなく高値60024.60まで上昇した後は、一時59095.71まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは29、値下がりは34、変わらず6であった。

16日の取引終了後に公表されたIBOPEの大統領選に関する世論調査で、決選投票でのシルバ候補の支持率は43%(前回43%)、ルセフ大統領は40%(前回42%)だったことから(許容誤差2%)、政権交代期待による買いが先行した。しかし、その後は、次の調査を見極めたいとのムードが広がり、売り戻しが優勢になったもよう。(次はDatafolaが18日に公表する見通し)

【ロシア】MICEX指数 1449.37 -1.89%
17日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は前日比27.94ポイント安(-1.89%)の1449.37で取引を終了した。寄りの1474.67が高値となり、一時1437.73まで下落した。

ロシアの金融大手JSFCシステマ(AFKS)の社主であるYevtushenkov氏が自宅監禁されたとの報道を受けて、同社及び関連会社を主導に売りが広がった。嫌疑としては、マネーロンダリング(資金洗浄)や、90年代にバシコルトスタン共和国の石油やガス会社の不法な私有化などが挙げられているもよう。

【インド】SENSEX指数 26631.29 +0.52%
17日のインドSENSEX指数は3日ぶりに反発。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比0.52%(138.78ポイント)高の26631.29、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.54%(42.60ポイント)高の7975.50で取引を終えた。中盤に上げ幅を縮小させる場面もあったが、その後は再び買い戻された。連日の下落で値ごろ感が強まったほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)が17日に発表する声明について、「量的金融緩和第3弾(QE3)終了後も実質ゼロ金利政策を継続する可能性を示唆する」との見方が支援材料となった。

【中国本土】上海総合指数 2307.89 +0.49%
17日の上海総合指数は上昇。主要指標の上海総合指数は、前日比11.34ポイント(0.49%)高の2307.89ポイントと反発した。上海A株指数は11.83ポイント(0.49%)高の2416.01ポイント。外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.19ポイント(0.84%)高の261.32ポイント、深センB株指数が6.48ポイント(0.67%)高の967.27ポイントで引けた。もみ合いのなか上昇する流れ。金融緩和の期待が支えとなった。現地メディアが16日、「人民銀行(中央銀行)が国内5大銀行に対し、計5000億人民元の流動性を供給した」と報じたことなどを好感している。ただ、上値は重い。指数は週初まで連日で年初来高値を更新し、依然として約1年半ぶりの高水準で推移しているためだ。《FA》

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