2日の香港市場概況:小動き 中国人民銀行の金融引き締め姿勢に警戒感

2014年9月2日 18:55

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記事提供元:フィスコ


*18:55JST 2日の香港市場概況:小動き 中国人民銀行の金融引き締め姿勢に警戒感

2日の香港市場は小動き。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比3.07ポイント安(-0.01%)の24749.02ポイントと小幅ながら3日ぶりに反落する半面、本土企業株で構成されるH株指数は7.35ポイント高(+0.07%)の10966.16ポイントと小反発した。売買代金は705億6100万香港ドル(1日は618億7500万香港ドル)。

中国人民銀行(中央銀行)の金融引き締めスタンスなどを警戒して売りが先行したものの、この日の本土株高や取引時間中に始まった欧州株高が相場を下支えした。本土主要指標の上海総合指数は、政策や資金流入の期待で3日続伸。13年6月以来、約1年3カ月ぶりの高値で取引を終えた。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.2%安、香港地下鉄などを運営する香港鉄路(MTR:66/HK)と乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が揃って1.1%安と下げた。

一方、港湾株は軒並み上昇。天津港発展HD(3382/HK)が3.9%高、中遠太平洋(1199/HK)が1.9%高、招商局国際(144/HK)が1.8%高で引けた。国務院が1日、「海運業発展計画を3日に公表する」と通知したことが手掛かりになった。

非鉄などの資源株も高い。アルミニウム中国最大手の中国アルミ(2600/HK)が5.4%、ニッケル大手の新疆新シン鉱業(3833/HK)が3.8%、希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が1.8%、非鉄メーカー中国大手の湖南有色金属(2626/HK)が1.7%ずつ値を上げた。《KO》

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