LG、冷蔵庫2機種のリコールを再告知 7月には長崎県で建物全焼の被害も

2014年8月31日 22:41

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 LGエレクトロニクス・ジャパンは29日、旧LG電子が製造していた冷蔵庫の2機種の無償交換(リコール)を再度告知した。

 リコール対象となっているのは、2003年9月~2005年4月に製造していた日本国内向けの2ドア冷蔵庫「LR-A17PS」、「LR-B17NW」の2機種で、同一型番の全製品が対象。

 同社によると、韓国の部品メーカーの製造工程の不備により、コンデンサーの真空状態を十分に保てなくなり、内部の酸化が進むことで、想定を超える電気抵抗が生じる場合があるという。これにより発熱し、さらには発煙、発火する恐れがあるという。

 同社では2008年12月に最初のリコールを行ったものの、全製品の確認ができておらず、再度告知することにした。これまでに人的な被害は報告されていないが、2006年6月以降、「LR-A17PS」で14件、「LR-B17NW」で8件の焼損が報告されている。今年は「LR-A17PS」で2件、「LR-B17NW」で3件の計5件と最多となっており、7月には長崎県で「LR-A17PS」の出火で建物を全焼させる被害も報告されている。

 30日から全国紙朝刊や一部ブロック紙の新聞に順次社告を掲載し、同社ウェブサイトでも改めて告知するとともに、専用コールセンターで対応する。電話番号は、0120-00-4027で受付時間は毎日9~18時(10月1日以降は平日のみ)。交換は同社社員が訪問し、無償で部品を交換することで行われる。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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