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陸で育てたポリプテルスは陸上で活動しやすいように発達する?
記事提供元:スラド
danceman 曰く、 カナダMcGill大学のEmily Standen氏が魚類と両生類に進化する分岐点にある動物と考えられている「ポリプテルス」の稚魚を、陸上と水槽という異なる場所で育てその結果を比較するという実験を行った。その結果、両者は骨格の発育においてそれぞれ異なる発達をしたという(Science、Slashdot)。
Standen氏は、 生後2ヶ月のポリプテルスの稚魚149匹を入手し、111匹を陸生動物飼育器で、残りの38匹を水槽で飼育して骨格や泳ぎ方、歩き方を比較した。すると、陸生動物飼育器で育てた方のポリプテルスのほうが歩くのが上手く、骨格にも違いが見られたとのこと。
たとえば、陸上で育てたポリプテルスは通常左右に広がっている胸びれがほぼ真っ直ぐ下方にのび、頭を持ち上げやすいようになっていたという。これにより胸びれで地面を押して前方に進む際、ひれが滑りづらく、より速く歩けるのだそうだ。また、胸びれを支える骨は4本あるのだが、そのうち胸の下の一本(人間でいうと鎖骨にあたる骨)が、体を支えやすいよう通常より長く発達していたとのこと。
この実験結果が将来、水中生物が陸上生活に適応していった過程を解明する手掛かりとなるかもしれないとのこと。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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