【今日の言葉】1ドル103円台に円安でも動かぬ株価

2014年8月22日 13:43

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  『1ドル103円台に円安でも動かぬ株価』=為替相場が、22日、今年4月3日以来の1ドル・103円台へ円安に進んだ。待ち焦がれていたはずなのに、マーケットの反応はよろしくない。日経平均は、前場終値で、わずか12円高にとどまり、円安恩恵をもっとも受けやすいはずのトヨタ自動車(7203)は、前場、42円安の5948円と冴えない。どうしたことかと、株にそれほど関心のない人でさえ疑問を持っている。

  「円安政策に限界が来ているようだ。円安にしても輸出は、ほとんど増えない。むしろ、円安によるLNGなど輸入原料等の大幅増で日本全体としてみれば、貿易収支の大幅赤字が示すようにマイナスに作用している」(中堅証券)とみている。

  たしかに、このまま、円安政策を続ければ電力料金の上昇などが家計を圧迫する。既に、不振が顕著となっている個人消費をいっそう悪化させる。企業にとっても資材や人件費高騰が収益をさらに圧迫する可能性がある。円安の限界が来ているということのようだ。

  「政府は、庶民のことを考えればどこかで円安から円高政策に転換する可能性がある。そのポイントは原発再稼動だろう。再稼動が難しいとなれば、円安政策転換の可能性は一気に高まるだろう」(同)との見方だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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