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マクドナルド、値引き商品の料金を過剰徴収
中国の食肉加工会社が使用期限切れの肉を使用していた問題を受け、「チキンマックナゲット」などの商品の販売を中止するなど、業績回復に水を差すようなことが起きたばかりの日本マクドナルド<2702>だが、今回、また新たな騒動が持ち上がった。今回は使用期限切れ肉問題のように、外部の会社からもたらされた騒動ではなく、マクドナルド内部から起きた騒動だ。
20日、日本マクドナルドはサイドメニューである「豆腐しんじょナゲット」と「マックウィング」2アイテム、計6商品について、過剰な料金徴収があったとの発表を行った。日本マクドナルドによれば、過剰な料金徴収は計1万件以上にのぼり、同社は対象となる商品を購入したお客に対して、差額分を返金するとしている。
過剰な料金徴収の件数は計1万391件で、金額は73万4149円になるとのこと。2アイテム6商品については、18日より値下げを行っていたが、値下げ価格が店舗の従業員に正しく伝達されていなかったため、今回の過剰徴収が発生したという。日本マクドナルドは、レシートを提示すれば差額分を返金するとし、ホームページ上にも返金方法を掲載している。
「豆腐しんじょナゲット」と「マックウィング」は18日より期間限定で、ほぼ半額の120円に値下げされていた。しかし19日時点の売上を確認したところ、間違って150円で販売されていたり、値下げされる前の価格で販売されていたことが判明した。全国にある店舗の80%以上にあたる約2500店舗で、誤った価格、また値下げ前の価格で販売されていたという。
日本マクドナルドは今回の過剰な料金徴収は、店側への周知が不足していたためとしている。
使用期限切れ肉の問題の影響が収まりきらぬなか、今度は会社内部での情報伝達の不備により過剰な料金徴収という騒動を引き起こしてしまった日本マクドナルドだが、「食の安全」もさることながら、今回のように「料金」にかかわることもお客にとっては見過ごせない問題だ。この騒動により、日本マクドナルドが業績回復に向けてなによりも必要な、「お客からの信頼」を損なったことは間違いないだろう。(編集担当:滝川幸平)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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