関連記事
産総研、納豆菌が作り出す環状ペプチドによって合成界面活性剤の使用量を大幅低減
産業技術総合研究所と株式会社カネカによる共同研究グループは、納豆菌が作り出す環状ペプチド(サーファクチン)によって、合成界面活性剤の使用量を大幅に低減できることを明らかにした。
合成界面活性剤は、年間およそ100万トンも生産されており、環境への影響が懸念されている。
今回の研究では、洗剤の主成分である直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムにサーファクチンを1%添加したところ、水溶液中で生成されるミセルの形成濃度が10分の1にまで低減されることが分かった。これは、合成界面活性剤の使用量を10分の1に減らしても同等以上の界面活性効果を得られることを意味している。さらに、サーファクチンを10%添加すれば、合成界面活性剤の使用量は100分の1にまで減らせることも明らかになった。
今後は、サーファクチンのさらなる研究を進めていくことで、油由来からバイオ由来の化学品への転換、バイオ由来の化学品の製造・利用促進が実現できると期待されている。
スポンサードリンク
スポンサードリンク
- 怒りを「紙に書き」「丸めて捨てる」と怒りが静まる 名大らが確認 4/13 08:51
- 量子もつれの情報伝達速度には限界があった 京大らの研究 4/ 6 16:31
- 全身性強皮症に抗酸化サプリが有効な可能性 ルイ・パストゥール医学研究センター 4/ 5 09:06
- DNAの切断を修復する仕組み解明 がんの原因解明・治療に期待 東大ら 3/22 19:19
- 日本周辺海域の魚類が小型化 地球温暖化の影響 東大 3/ 5 09:15