25日の香港市場概況:4日続伸、利益確定売り圧力強まるも後場に持ち直す

2014年7月25日 18:27

印刷

記事提供元:フィスコ


*18:27JST 25日の香港市場概況:4日続伸、利益確定売り圧力強まるも後場に持ち直す

25日の香港市場では主要指数のハンセン指数が4営業日続伸となり、前日比74.51ポイント高(+0.31%)の24216.01で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同53.67ポイント高(+0.49%)の10993.24、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同0.77ポイント高(+0.02%)の4663.40だった。

ハンセン指数は引き続き2011年4月以来、約3年3カ月ぶりの高値水準で終了。短期的な過熱感から利益確定売りに押される場面も見られたが、後場には再び切り返す動きを見せた。足元の地合い改善を受けて投資家の市場参加意欲が強まっているほか、この日の中国本土株の上昇が支援材料となった。また、好決算を発表したAIAグループ(01299/HK)や出遅れ感の目立つHSBC(00005/HK)が買われ、指数を押し上げた。

ハンセン指数の構成銘柄では、百麗国際(01880/HK)が4.87%高で値上がり率1位。シティグループは新規事業が軌道に乗り始めているとし、「バイ」のレーティングを継続している。また、AIAグループは0.73%上昇。本日発表した決算が市場予想を上振れたことや、外資系証券による強気の投資判断が買い手掛かりとなった。

半面、電能実業(00006/HK)が1.49%安。前日大引け後に発表した2014年6月中間決算で、特別利益を除いたコア利益が市場予想を下回ったことが嫌気された。このほか、住宅購入制限の緩和を受けて足元強い値動きを見せていた本土系不動産株が反落。華潤置地(01109/HK)が1.62%値を落とした。

ハンセン銘柄以外では、CPポクハン(00043/HK)が変わらずで終了。伊藤忠商事<8001>の出資を受け入れると発表したことで朝方には2桁上昇となる場面も見られたが、その後は利食い売りに押された。大唐新能源(01798/HK)が0.93%値下がり。6月中間決算で赤字転落となる可能性を示したことが嫌気された。《KO》

関連記事