30年間目立たないように開発が続けられていた人工知能システム

2014年7月7日 16:18

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 1984年から30年以上もの間、外部資本に頼らず負債もない状態で、また、研究結果に関する記事も書かない、何かしらの会議に出席することもなく目立たないように開発を続けてきたという人工知能研究機関が存在するそうです(GIGAZINE)。

 この企業はCycorpという名前で、これまでは故意に表に出ないように人工知能の研究に取り組んできたそうです。彼らが研究している人工知能プロジェクト「Cyc」は、(どうやら)古めかしいif...then...elseみたいなスタイルで構築された知識ベース方式ではなく、いわゆる子育てに近いそうで、多数の一般的な人間の知識や常識などがデータベース化してあり、それらを元に推論を行うというものだそうです。したがって、Cycの推論では対象となる文章中の余白に何かしらの意味を見いだすような高度さを備えているとのこと。

 Cycはすでに小学六年生の数学学習支援に使われているそうです。Cycが数学が分からない小学生のフリをするので、ユーザーはこのCycに小六レベルの数学を教えるとのこと。こうすることによって、Cycは数学を理解するし、小学生の言うことや、どうやって教えるべきか混乱している様子などを分析し、どのようなアクションを取れば小学生の数学学習の助けになるかを考えるということらしいです。

 30年前というと、Ops5とかEXSYSとかありましたが、当時、そこへんでハマってた今ではオッサンに成り果てた/.Jerたち、いたらご意見どうぞ。

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