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住友商事、シンガポールの日本ブランド集積ショップに出資
日本ブランドを集積したセレクトショップ「JRunway」 [写真拡大]
住友商事は26日、シンガポールで日本ブランドを集積したセレクトショップ「JRunway」を運営するAWCG PTE.LTD.社に出資参画したと発表した。住友商事の出資比率は47.4%で、アセアン地域でリテイル事業の拡大を図る。
AWCGは、アパレル企業向けウェブマーケティング・海外進出支援などを手掛けるアパレルウェブ(東京都中央区)の子会社。今回出資した住友商事とアパレルウェブの強みを活かし、有店舗事業と無店舗事業を組み合わせたプラットフォームを日本アパレル企業向けに提供することで、5年後には売上高150億円を目標としているという。
住友商事は、日本で蓄積したリテイルノウハウを活用し、アセアン地域で小売事業を展開することを中長期戦略の一つに掲げており、タイでのテレビショッピング事業、シンガポールや台湾でのブランド事業、インドネシア、マレーシア、ベトナム、中国でのEC事業などを展開している。今回のAWCGへの出資を通して、中間層の消費拡大が期待できるアセアン地域で、リテイル事業の拡大をさらに目指すという。
AWCGは「日本のファッションを世界へ」をスローガンとして、2011年8月に設立。12年10月にはシンガポールの中心的ショッピングエリアであるオーチャード地区のショッピングモール、「プラザ・シンガプーラ」の1階にセレクトショップ「JRunway」をオープンした。同店は、渋谷・原宿などの日本のヤングカルチャーを体感できるストアとして現地で高い評価を受けており、公式Facebookページの「いいね」数は26万人超、累計買上客数は5万人を超えるなど、現地で高い支持を集めているという。
実店舗に続いて、ECサイト「Shop.JRunway」を近日中にオープンする予定で、当初は「JRunway」で販売する商品のECサイトとしてスタートさせ、今秋には、より幅広いテイストの商品を日本から直接アセアン地域の消費者に配送する“越境型”ECモールとして本格的に始動する計画という。
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