ラクオリア創薬 米バージニア・コモンウェルス大学とパーキンソン病患者における治療効果を検討する共同研究契約を締結

2014年5月12日 08:31

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記事提供元:フィスコ


*08:31JST ラクオリア創薬---米バージニア・コモンウェルス大学とパーキンソン病患者における治療効果を検討する共同研究契約を締結
バイオベンチャーのラクオリア創薬<4579>は7日、米バージニア・コモンウェルス大学、Parkinson's and Movement DisordersCenter(以下「VCU PMDC:運動障害性の疾患治療に特化した医療センター」)との間で、同社の所有するセロトニン5-HT4受容体部分作動薬(化合物コード:「RQ-00000010」、以下「RQ-10」)について、パーキンソン病患者に併発する胃不全麻痺に対するRQ-10の有効性評価を目的とした、医師主導治験の実施に関する共同研究契約を締結したと発表。

VCU PMDCは米国FDAにSponsor-Investigator INDを申請後、胃不全麻痺の病態を呈するパーキンソン病患者におけるRQ-10の治療効果を検討する医師主導治験を実施する。本試験において、既に健康成人における明確な胃排出促進効果と高い安全性が確認されているRQ-10が、初めて患者に投与されることになる。

本治験の責任医師であるレスリー・クラウド医師は、パーキンソン病における消化管機能障害に関する研究を専門としており、これまでに新規評価尺度を用いたこれらの患者における評価並びにその薬剤における改善効果に関して数多くの有用な知見を報告している。

本提携の成果としては、胃不全麻痺や便秘などの消化管運動不全を単独または併発する多くの機能性消化器疾患に対して、将来的な治療オプション提供の可能性につながることが期待される。

ラクオリア創薬<4579>はファイザー日本法人の中央研究所がファイザーから分離独立して設立された創薬開発型のバイオベンチャーである。医薬品の中核となる化合物を創出し、その特許を製薬企業にライセンスアウト(導出)して収入を得るビジネスモデルである。「イオンチャネル」を作用点とする医薬品の開発に強み。《FA》

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