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13年度の健康食品市場は7113億円 新規参入企業増加で競争激化
人口高齢化の進展や消費者の健康への関心の高まりを背景に、健康食品市場が拡大している。また、インターネットの普及などによる通信販売チャネルによる新規参入企業も増加、競争が激化しているという。
矢野経済研究所は17日、国内健康食品市場の調査を実施、その結果を「健康食品市場に関する調査結果 2013」としてまとめ発表した。
この調査は、調査期間は13年9月~14年2月、調査対象は健康食品メーカーを中心に一般食品メーカー、製薬メーカー、関連団体、管轄官庁など。調査方法は同社専門研究員による直接面談、電話・FAXによるヒアリング、文献調査を併用した。この調査での健康食品とは、機能性を訴求した食品であり、かつその形状が、錠剤、カプセル、粉末、ミニドリンクタイプなどの商品を対象としている。
それによると、13年度の健康食品市場規模はメーカー出荷金額ベースで前年度比100.3%の7113億円を見込んでいる。市場は堅調な推移を予測するが、一方で、通信販売チャネルを中心に新規参入企業が見られるなど、競合が激しさを増し、健康食品を取り巻く事業環境は厳しい状況にあるとした。
一方、食品の機能性訴求が期待される新たな表示制度が消費者庁において議論されているという。同制度は消費者に対する機能性表示における根拠の提示とその安全性の確保に重点を置くものであるが、同制度により、健康食品全体の活性化や個別商品の差別化につながると期待する声もあり、今後の議論の行方が注視されるとした。
12年度の通信販売チャネルの市場規模はメーカー出荷金額ベースで前年度比 101.6%の2800億円で市場全体における構成比も上昇し、主力チャネルとして市場全体を牽引している。また、ドラッグストアにおいては健康食品やその関連商品をまとめて提案し、コンビニエンスストアでは機能性を訴求したドリンク剤の売場が定着するなど、いずれも売場提案や訴求を強化したことで堅調に推移した。
このように健康食品市場ではかつての主力チャネルであった訪問販売チャネルが減少基調にあり、かわって通信販売チャネルが、主力チャネルとして市場全体を牽引している。市場全体における構成比は39.5%と上昇傾向にある一方で、訪問販売チャネルの構成比は34.9%と相対的に高い比率であるものの、市場規模は前年度比98.3%の2478億円と縮小傾向である。
健康維持・増進、エイジングケア、美容・アンチエイジング、滋養強壮関連素材が拡大基調健康的なイメージのある青汁や、関節対策として知られているグルコサミンは好調で、美容・アンチエイジング対策としてプラセンタは通信販売チャネルを中心に大幅に拡大した。滋養強壮素材として認知の高いスッポンはユーザー層を拡大し好調に推移した。高齢者人口の増加に伴い、消費者に健康への関心がさらに高まりを見せており、健康維持・増進をはじめ、エイジングケア、美容・アンチエイジング、滋養強壮関連素材が拡大基調にあるとした。(編集担当:慶尾六郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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