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日立システムズ、シンガポールの企業に6.9%出資
日立システムズは15日、シンガポールの情報システム会社「iAPPS(アイアップス)」に、6.9%出資したとの発表を行った。第三者割当増資を引き受けた。出資額は公表されていない。位置情報サービスの提供に実績のあるアイアップスと手を組むことで、ASEAN地域において事業拡大を図りたい考えだ。
今回日立システムズが出資したアイアップスは、2012年8月に創業されたシンガポールのベンチャー企業で、東南アジアにて位置情報を利用したスマートフォン(多機能携帯電話)向けのシステム開発、またスマートフォンユーザーに最寄りの施設を案内するなどのサービス提供を行っている。日立システムズはそうした位置情報サービス分野にて協業し共同開発に力を入れると共に、センサー情報を使った機器の監視や物流管理など、新しい企業向けシステムの開発・サービス提供を目指すとしている。
アイアップスは、シンガポールやマレーシア、またインドネシアや中国などで、携帯端末の位置情報と高精度POI(Point of Interest・建物、駅などの固有情報)を活用したリアルタイムサービスを実現するプラットフォームやライブラリ群、アプリケーションを提供しており、シンガポールの公的機関や大手不動産業、小売業などに多くの提供実績がある。そしてこうしたサービス提供を、日本でも展開したいと考えていた。こうした背景のもと、今回日立システムズはアイアップスに対して出資を行い、株主の1社となった。
日立システムズは日立グループの情報・通信システム事業の中核を担っており、ITサービスの提供のほか、金融や産業・流通、また官公庁や自治体の顧客や社会インフラ分野向けとして「NETFORWARD M2Mサービス」や、強固なデータセンター基盤によるクラウドサービスなど、スマート情報分野において様々なITソリューションを提供している。
そして日立システムズは、アジア地域を中心に15年度の海外売上高を500億円にするとの目標を掲げており、これは12年度の売上高の10倍以上に相当する。(編集担当:滝川幸平)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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