東燃ゼネラル、三井石油を249億円で買収

2013年12月18日 18:34

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 東燃ゼネラル石油は18日、三井物産が保有する三井石油の全株式(発行済株式の89.93%)を249億円で取得することで三井物産と合意したと発表した。株式取得は、公正取引委員会の承認を得たのち、2014年2月4日付で行われる予定。

 今回の株式取得で、三井石油と極東石油工業が東燃ゼネラル石油の子会社となる。東燃ゼネラル石油は、グループの既存石油精製・販売事業との一体化など、グループ全体の販売ネットワークの強化や供給体制の最適化を通じて、一層のコアビジネスの強化を図る予定としている。

 東燃ゼネラル石油は、三井石油の他株主との間でも株式取得について協議を進めており、2014年3月末を目途に発行済株式の約95%を取得する意向という。

 東燃ゼネラル石油によると、米エクソンモービルの100%子会社が保有する東燃ゼネラル石油株式のうち、3,600万株が三井物産へ譲渡されることが同じく18日に両社間で合意に至った。この株式譲渡についても、2014年2月4日に実行される予定という。これによって、三井物産は東燃ゼネラル石油にとってエクソンモービルに次ぐ第二位の株主となる。

 東燃ゼネラル石油は、三井物産と今後も原料の供給、石油製品の販売などの取引を継続し、互いにメリットのある関係を維持するという。また、エクソンモービルとの協力関係も継続する。

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