(中国)深センの一部銀行が貸出業務をほぼ停止か、「カネ不足」が景気に悪影響も

2013年6月25日 10:29

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記事提供元:フィスコ


*10:29JST (中国)深センの一部銀行が貸出業務をほぼ停止か、「カネ不足」が景気に悪影響も
中国深セン市の一部の銀行が資金確保のために貸出業務をほぼ停止しているようだ。現地メディアが25日報じた。「カネ不足」を受けた銀行の信用引き締めが実体経済への資金流入を細らせ、一段の景気減速につながる可能性がある。

中国の短期金融市場では先週、翌日物の上海銀行間取引金利(SHIBOR)が一気に2桁まで急騰する場面があった。米国の金融緩和の早期縮小方針を受け、中国への資金流入が止まるとの見通しが広がったほか、中国人民銀行(中央銀行)が資金供給に慎重な姿勢を示していることを受け、流動性ひっ迫への不安が強まっている。

中国国際金融(CICC)は最新リポートで、銀行間金利の上昇が実体経済の資金調達コストの上昇につながると指摘。4-6月期の経済成長予想を従来の7.7%から7.5%へと下方修正した。《NT》

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