6日の米国市場ダイジェスト：ダウは80ドル高、ドル・円は一時95円台まで円高進行

*07:33JST 6日の米国市場ダイジェスト：ダウは80ドル高、ドル・円は一時95円台まで円高進行

■NY株式：ダウは80ドル高、冴えない経済指標で量的緩和継続への期待感が高まる

NYダウ　　　　　　　ナスダック
終値　：15040.62　　終値　：3424.05
前日比：+80.03　　　前日比：+22.57
始値　：14955.45　　始値　：3404.41
高値　：15040.62　　高値　：3424.05
安値　：14844.22　　安値　：3378.24

6日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は80.03ドル高の15040.62、ナスダックは22.57ポイント高の3424.05で取引を終了した。朝方発表された週間新規失業保険申請数が予想を僅かに上回ったことで、7日の雇用統計への警戒感が高まった。為替相場でも一時95円台まで一気に円高ドル安が進み、日経平均先物が急落したことで米国株も一段安となる場面もあったが、その後は為替相場とともに下げ幅を縮小、引けにかけて上昇に転じる展開となった。セクター別では、電気通信サービスや不動産が上昇する一方、半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が下落した。

決済サービスのベリフォン・システムズ(PAY)は決算が予想を下回り急落。動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)は競合のアマゾン(AMZN)がバイアコムとテレビ番組の配給契約を結んだことが嫌気され下落。その一方、ネットワーク機器のシエナ(CIEN)は決算で赤字が予想より縮小、今期業績にも楽観的な見方を示し上昇した。ファストフードのヤム・ブランズ(YUM)は中国での既存店売上高が改善するとのアナリストのコメントを好感して上昇。ソーダ飲料マシンのソーダストリーム(SODA)はペプシ(PEP)による買収観測で一時急騰したものの、後に否定された。

なお、7日の雇用統計では、失業率は横ばいの7.5％、非農業部門雇用者数は16万3千人増が予想されている。

（Horiko Capital Management LLC）

■NY為替：ドル・円は一時95円台、米雇用統計への警戒感でドル売りが加速

ドル・円は99円38銭から95円90銭まで下落し、97円15銭で引けた。米雇用統計への警戒感や日経平均先物の下落に連れてドル売りが加速した。

ユーロ・ドルは、1.3092ドルから1.3306ドルへ上昇し、1.3240ドルで引けた。欧州中央銀行（ECB）定例理事会後の会見でドラギECB総裁は、「景気に下方リスクがある」と指摘したと同時に、経済が今後安定・回復に向かうとの見通しを示したほか、「マイナス預金金利をほどこす理由は現在のところ見られない」と発言し追加緩和観測が後退、ユーロの買い戻しに拍車がかかった。ユーロ・円は、日経平均先物の急落に連れ130円73銭から127円55銭へ下落した。

ポンド・ドルは、1.5434ドルから1.5684ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9435フランから0.9228フランへ下落した。

■NY原油：続伸、買いの勢いが続き週高値を更新

NY原油は続伸（NYMEX原油7月限終値：94.76　↑1.02）。買いの勢いが6日も続き、通常取引開始後には95.32ドルまで週高値を更新した。フロリダ州南中部に向けて、熱帯中気圧「アンドレア」が向かっていることが報じられた。

7日発表の5月の雇用統計を前に、フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁が午後に労働参加率に関して「上手く説明はできない」と発言。労働参加率は、1979年以来の低水準を維持している。4月雇用統計では、労働時間が極端に低下していることが明らかになっている。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比（騰落率）

バンクオブアメリカ（BAC）　 13.20ドル　+0.11ドル（+0.84％）
モルガン・スタンレー（MS）　25.41ドル　+0.38ドル（+1.52％）
ゴールドマン・サックス（GS）159.68ドル　+1.38ドル（+0.87％）
インテル（INTC）　 　　24.65ドル　-0.05ドル（-0.20％）
アップル（AAPL）　　　　　　438.46ドル　-6.65ドル（-1.49％）
グーグル（GOOG）　　　　　　864.64ドル　+4.94ドル（+0.57％）
フェイスブック（FB） 22.97ドル +0.07ドル（+0.31％）
キャタピラー（CAT）　　　　 84.00ドル　-0.42ドル（-0.50％）
アルコア（AA）　　　　　　　 8.26ドル　+0.06ドル（-0.73％）
ウォルマート（WMT）　　　　 75.63ドル　+0.38ドル（+0.50％）
《KO》