米国株式相場 上昇、冴えない経済指標で量的緩和継続への期待感高まる

2013年6月7日 05:43

印刷

記事提供元:フィスコ


*05:43JST 米国株式相場 上昇、冴えない経済指標で量的緩和継続への期待感高まる

米国株式相場は上昇。ダウ平均は80.03ドル高の15040.62、ナスダックは22.57ポイント高の3424.05で取引を終了した。朝方発表された週間新規失業保険申請数が予想を僅かに上回ったことで明日の雇用統計への警戒感が高まった。為替相場でも一時95円台まで一気に円高ドル安が進み、日経平均先物が急落したことで米国株も一段安となる場面もあったが、その後は為替相場とともに下げ幅を縮小、引けにかけて上昇に転じる展開となった。セクター別では、電気通信サービスや不動産が上昇する一方で半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が下落した。

決済サービスのベリフォン・システムズ(PAY)は決算が予想を下回り急落。動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)は競合のアマゾン(AMZN)がバイアコムとテレビ番組の配給契約を結んだことが嫌気され下落。一方でネットワーク機器のシエナ(CIEN)は決算で赤字が予想より縮小、今期業績にも楽観的な見方を示し上昇した。ファストフードのヤム・ブランズ(YUM)は中国での既存店売上高が改善するとのアナリストのコメントを好感して上昇。ソーダ飲料マシンのソーダストリーム(SODA)はペプシ(PEP)による買収観測で一時急騰したものの、後に否定された。

明日の雇用統計では失業率は横這いの7.5%、非農業部門雇用者数は16万3千人増が予想されている。
《KG》

関連記事