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三菱商事と千代田化工建設、モンゴルで新国際空港の建設工事を約500億円で受注
三菱商事と千代田化工建設は13日、モンゴル民間航空局より新ウランバートル国際空港の建設工事を受注したと発表した。受注金額は約500億円。
同案件は、モンゴルの首都ウランバートル南西約50キロメートルの大草原に、ICAO(国際民間航空機関)の基準を全て満たす新国際空港を建設するもの。
工事範囲には、約300万立方メートルの土を動かす土工事、大型機の離発着が可能な3,600メートル級滑走路の建設、及び年間200万人の乗降客が利用可能な33,000平方メートルの旅客ターミナルビルの建設に加え、ITシステム、管制システム及びハイドラント給油システム等の、国際空港として必要なほとんど全ての空港特殊設備の供給が含まれる。
工事期間は43ヶ月(約3年半)だが、マイナス40℃にまで気温が下がる冬季は全く屋外工事ができないことを勘案すると、実質的な工事期間は28ヶ月(約2年半)という非常にチャレンジングな工程となっている。
近年、モンゴルはその豊富な地下資源や畜産資源を背景に、2011年には17.3%もの経済成長率を遂げており、海外からの渡航者も年々増えている。しかし、既存の首都空港であるチンギスハーン国際空港は、その立地により離着陸が一方向に限られ、気象条件によっては航空機の離着陸が制限されている。
今回の新空港の建設は渡航者の受入拡大を可能にし、ひいてはモンゴルの経済成長に大きく貢献する一大プロジェクトであることから、同国は同案件に国家予算の10%超に匹敵する規模の予算を充当し、日本の技術と資金(STEP円借款)を活用して実施する。
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