東芝、米GE社とコンバインドサイクル発電システムの販売協力で合意

2012年9月27日 15:12

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 東芝は27日、米GE(ゼネラル・エレクトリック)社と、60Hz(ヘルツ)の地域向けに同社が開発した新型ガスタービン「7F」と東芝製最新鋭蒸気タービン・発電機を用いた世界最高効率コンバインドサイクル発電システムについて、グローバルにおける販売協力に関する覚書を本日締結したと発表した。また今回、中部電力の西名古屋火力発電所向けに、プラント熱効率で世界最高効率の62%(低位発熱量ベース)を実現した同発電システムを受注した。

 東芝とGE社は、1982年からガスタービンコンバインドサイクル発電システムの分野で協力関係にあり、昨年、50Hzの地域向けに同社が開発した新型ガスタービン「9FB」を用いた高効率コンバインドサイクル発電システムについて、日本国内およびアジア地域における販売で協力することに合意し、両社で販売活動を展開している。今回の合意により、東芝は60Hzの地域に適用するシステムについてもGE社と協力し、販売活動を強化する。

 コンバインドサイクル発電システムとは、2種類以上の発電設備を組み合わせた発電システムで、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせるガスタービンコンバインドサイクル発電システムが主流。燃焼ガスによるガスタービンでの発電に加え、ガスタービンからの排出ガスで蒸気を発生させて蒸気タービンによる発電も行う、従来型の火力発電システムと比べてエネルギー効率に優れ、CO2排出量も少ない発電システム。

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