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JR東日本と西日本、北陸新幹線用の新型車両を共同開発
JR東日本とJR西日本は4日、北陸新幹線の金沢開業に向け、新型新幹線車両を共同開発すると発表した。JR東日本では2013年秋に、JR西日本では2014年春に第一編成が落成する予定。車両のトータルコンセプトを「大人の琴線に触れる『洗練さ』と心と体の『ゆとり・解放感』」とし、北陸新幹線に新たな鉄道の旅を提供する。
新型新幹線車両は12両編成で、プレミアムブランドである「グランクラス」を導入する。また、アクティブサスペンションを搭載し、より乗り心地の良い車両とするほか、バリアフリー設備の充実や客室への電源コンセント設置、車内の全ての洋式トイレに温水洗浄機能付便座を設置するなど、サービス設備をより充実する。地震時の安全対策としては、ブレーキ力を向上させ、ブレーキ距離を短縮する。なお、北陸新幹線の営業最高速度は260km/h。
車両デザインについては、『洗練さ』は、日本の伝統と最新技術の融合により新たな価値を生むことで表現し、『ゆとり・解放感』は、和風の空間に集うことで得られる心地よさで表現することとした。これらに共通しているキーワードを”和”とし、今後首都圏と北陸新幹線沿線を結び、日本の伝統文化と未来をつなぐという意味から「”和”の未来」を車両のデザインコンセプトとした。
エクステリアデザインは、高速で走行するための造形と日本の伝統的な色使い、新幹線が走行する沿線の風景を融合させ、スピード感と精悍さを表現している。先頭形状は環境性能を考慮した空気力学的な最適形状とするデザインを採用し、「One-motion line(ワンモーションライン:シンプルな流線形)」とネーミングしている。また、車体上部色を「空色」、車体色を「アイボリーホワイト」、車体中央の帯色を「銅色(カッパー)および空色」としている。
インテリアデザインについては、「グランクラス」は、伝統を感じる空間と先進の機能を持つシートがお互いを高めあうことで、居心地の良い、ゆとりある空間を感じてもらえるように演出している。「グリーン車」は、日本の伝統的な様式美とモダンな感覚とをアレンジすることで、落ち着きや気品を感じてもらえるように演出している。「普通車」は、旅の期待感やワクワク感を感じながら、少しシックで大人の雰囲気を楽しんでもらえるように演出している。
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