海外で連続して起こる「科学者や研究施設へのテロ行為」、エコ・テロリストを名乗る集団が首謀

2012年7月13日 06:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 エコ・テロリストとも呼ばれることもある無政府主義者らが、科学者や研究施設へのテロを続けているという。最近では原子力関係の人物や関係者の狙い撃ちが進んでいるようだ(NewScientistNatureBBC NewsAFP BB News本家/.)。

 イタリアでは20日、原子力および航空エネルギー会社Ansaldo NucleareのRoberto Adinolfi氏が足を銃で撃たれた。また、スウェーデンのバッテンフォール社は6月22日、リングハルス原子力発電所に爆発物の持ち込み未遂事件があったことを発表している。こうした一連のテロ行為の犯人と目されている「Informal Anarchist Federation International Revolutionary Front (非公式無政府主義者連盟国際革命戦線)」のOlga Cellという人物は、2011年にスイスの原子力技術推進ロビー団体に爆弾小包を送りつけ、2010年にはチューリッヒ、スイスにあるIBMの研究所で爆破未遂事件を起こしている。

 こうした政治的動機による暴力の波に対し、NewScientist紙は「なぜエコテロリストたちは科学が嫌いなのか?」と疑問を呈している。本家のコメント欄でも「彼らの目的は科学批判ではない、反企業や金銭的な意味での嫉妬によるものだ」などテロ行為の「裏側」を考察する議論が多いようだ。

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